①馬券購入対象レース
記事の構成は、昨年同様「A:重賞チャレンジ」と、「B:流星セレクション」の2つのシリーズとする。
A:重賞チャレンジ
JRAで行われる全ての平地重賞を対象とする。
B:流星セレクション
JRAで行われる全ての平地オープン特別とする。
シューティングスターの2011年の馬券戦略における、「重賞チャレンジ」と「流星セレクション」の実績により、馬券戦略を組む上での容易さが、的中率の大幅な上昇に結びつかないことが実証された。
また、回収率に関しては、”予想の容易なレース”をチョイスしているが故に、流星セレクションの方が重賞チャレンジよりも低くなることが示された。
「クラス別、券種別平均配当」、「クラス別1番人気馬信頼度」で検証した通り、この2つのデータはクラス別における大きな差は生じていない。
素人が予想を行う上では、データからのアプローチを主体として組み立てを行わざるを得ず、また、シューティングスターが競馬の楽しみを”頭の体操”としていることからも、予想の材料が多いレースを対象とした方が面白い。
従って、2012年は流星セレクションの対象を”全てのオープン特別”で縛ることとした。
②予算
「買い目点数原則10点以内」、「1レース原則1,000円」でルール付けをした2011年であるが、結果を見る限り、的中率と回収率がアンバランスになっていることが分かった。
的中率を上げる最も容易な方法は、買い目の点数を増やすことである。
当たり前だが、出走馬全ての単勝馬券を買えば的中率は100%である。
回収率を上げる方法の一つとして考えられるのが、”配当期待値の高い券種の馬券を購入する”ことであろう。
では、「一体何点購入してどのような券種構成にすることが適切なのか?」という問題が生じるが、これは個々のレースごとに異なるとしか言い様がない。
まさに、馬券野郎各々の馬券戦略の巧拙を問われるテーマである。
そうは言っても、シューティングスターは無制限に予算を割くことのできるブルジョワ(今時言わないか)ではなく、サラリーマンの端くれに過ぎない存在である。
一定の仮説のもと予算を組まなければ、分不相応の遊びになってしまう。
そこで、2012年は以下の考えに基づき予算を組むこととした。
・想定する購入レースは、2011年のJRAオープン特別レース=107レースと重賞レース=124レース+の総数231レース。
・1レース当たりの購入金額は3,000円
・総購入金額は3,000円×231レース=693,000
・想定する回収金額は、
3,000円×(オープン特別1番人気馬複勝回収率=75%×107レース+重賞1番人気馬複勝回収率=82%×124レース)=555,420円
・想定コスト = 693,000円 - 555,420円 = 137,580円 (回収率=80.1%)
概ね1ヶ月当たり10,000円の遊びとしたいコンセプトは、2011年同様である。
参考までに、シューティングスターの2011年の成績については、
総購入金額 = 356,200円
回収金額 = 283,910円
回収率 = 79.7%
であった(全平地レースの1番人気馬の複勝回収率は83%)。
③馬券戦略の結論付けについて
2012年は、必ず1番人気馬に対する見方から結論付けを行うこととする。
勝利可能性が高いと見るのか、連は外さないと見るのか、馬券圏内は堅いと見るのか、それとも馬券対象外にトブ可能性があると見るのか。
その上で、注目した馬への評価を含めて、各レースの馬券戦略結論へと展開していくこととする。