心配性で疲れてる人へ | *MaiBaba*in福島→秋田

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原発事故で撒き散らかされた放射能から逃げるべく息子と母子避難し、秋田に小さなトランク1つで移住したシングルマザ‐*・。スナフキンのような旅人になりたいんだ*原発(核)なんてこの世に必要ないんだ*

読んでいた本で、これは素敵だなぁ

って思った文章を載せます*怒ってばっか・心配してばっかも疲れるからね(自分だわなw)

たまにはホッコリ記事



野口 敬(意識構造アナリスト)


*「心配性」ならではの成果*



心配性の方には、実は、心配性だからこそ身についた優れた特質があるのです。それに目が向けば、あなたの心は大きく前向きに開かれます。

人間の歴史をちょっと振り返ってみると、「心配」こそが人類を進歩させてきたということがよく見えてきます。


人が猿の仲間から分かれて木から降りて二足歩行をはじめた時、草原には、多くの恐ろしい敵が生まれ落ちた人類を狙っていました。

日夜「心配」に苛まれて生き抜いてきたのが私達のご先祖様だったのです。

しかし、こうした「心配」こそが火を使い、石器を用いて強い猛獣に立ち向かえる、優れた知恵を人に与えてくれたのではないでしょうか。必死に創意を工夫を重ねた歴史が人間の脳を発達させる源となり、安全な木の上で安住していた古い親戚達との間に大きな差がついてきたのです。


あえて言えば、「心配性」であればあるほど、心の中に「敏感なセンサー」を持つ優れものだと思っていいのです。「鈍感なセンサー」では危機に気がつかないし、隠れた「リスク」を読めません。「敏感なセンサー」を身に備え、マイナスの体験を持つ人だからこそ、それを活用し、危機を事前に予測し、乗り越える優れた能力を発揮できるのです。

プラスの体験は確かに人をかきたて前向きなパワーを導いてくれます。しかし、それだけでは進歩に繋がらないし努力や創意工夫に結びつきません。むしろ、創意工夫こそ「心配性」ならではの成果なのだと考えて下さい。


*不安が「計画」と「戦略」をつくる*


心配性の方は、どんなことに対しても「これでよいのだろうか」「本当に大丈夫なんだろうか」と真剣に悩みます。「不安」が残るから、何度でも見直して「完全」に近づけようとします。


視点を変えてみると「不安」が「計画」と「戦略」を作るといっていいのです。

私も人一倍の心配性ですから、今でも海外旅行に行く前にはパソコンで「必携品リスト」を作って、チェックを入れて何度も確認します。失敗して後悔したくないから、負けないための戦略を必死に考えます。一歩でも「完璧なもの」を目指そうと頑張れます。


こうした心配性な人が作成する「計画」と「戦略」こそが信頼でき、評価できるのではないでしょうか。おおらかなプラス思考の方よりも細心な心配性こそ、人生でもビジネス面でも頼りになるのです。


また心配性の人の持つ優れた力は、自分の心の内にだけ向けられたものではありません。心配性だからこそ「他者の苦悩」もよくわかるのです。そうだからこそ、人の心が読めることに気がつきます。「苦悩」がわかる人に対し優しくなれるのです。


また、人の「つらさ」「苦しさ」がわかるから、正直で律儀に生きようとします。「苦悩」がわかるから、苦しんでいる人を救おうとする心優しい人もよく見かけます。
さらに、「苦悩」がわかるから、そこから生まれた成果物は人の心をうつのです。人の心に深く関る職業では、こうした特質がかかせません。たとえば、心の苦悩がにじみ出た芸術作品は、それを目にし、心で聴いた人の心に「深い感動と共感」を呼び起こします。


リーダーシップでも「共有と共感」が活きてきます。プラス思考の方のおおらかな包容力も魅力ですが、いざ、メンバーが悩み落ち込んだときに、それを理解し、汲み取る力は、「他者の苦悩を知るゆえなのです。」