７０代くらいの男性が一人で住んでいるというお宅へ調律に行きました。

お嬢さんは嫁がれ、奥様に先立たれてしまい、お嬢さんのために買ったグランドピアノをご自身で弾いてみようということで、不慣れなnet検索で探してくれました。ありがとうございます。

口棒が錆びて外れず、手伝ってもらったりもしました。ありがとうございます！

その後掃除や調整の際にいろいろお話したんですが、その内容が

野菜は何処そこが新鮮とか、魚はあそこの店がいいとか、主婦のような会話。オッサン二人が・・・(笑)

そのとき最後にペダルの名前と機能を質問されまして、機能は分かるんですが名前をしっかりと覚えていないというしょうもない私・・・(^_^;)

後ほど調べなおしてご報告しました。

右からダンパーペダル、ソステヌートペダル、シフトペダル（ソフトペダル）です。

今度こそ覚えたぞ！・・・たぶん・・・

さて、別のお宅で「連打ができない」という話を聞いて見てみました。

今までの経験上では、フレンジコードという紐が劣化して切れてるというパターンが多かったんですが、覗いたところそれは大丈夫。

なんだろうな？と思って作業を続けていたら、ブライドルテープ（これは名前を覚えていた）が切れていることが判明。

写真の左手前が切れているほうです。先端に赤い部分がある平たい紐です。

赤い部分が多くは合成皮革なのですが、そこが劣化して引っ掛けられなくなるという症状は何度も見てますが、今回のこれは、根元のキャッチャーの角で擦り切れての断線。

右奥は切れてないですが（長さを確認するために外しました）、擦り切れて弱くなってることも確認できました。

こんなこともあるんだとちょっとビックリです。

現在使用者のお嬢さんは、リストの練習曲などをガンガン弾く人なので、修理の必要性だけお伝えして、今回はすでに切れていた６本のみを交換して来ました。

そういえば、昨日伺ったお店のピアノは、よくあるフレンジコードが切れていました。

専属のピアニストさんも来ていて立会いの下調律と説明をしてきましたが、フレンジコード切れタッチのバラつきを指摘された方は初めてでしたね。

幸い別の日に修理に入れることになったので、そこで直ってくれることを祈ります。。。(^_^;)