旋律に身をゆだねればモーツァルトはわたしを春の柳に変える


みなとみらいの明かりやさしく見えるのは一つ一つに人がいるから


地震直後の停電中も粛々と自家発電にて通夜の儀つづく


作業部屋に半田ごて待つわが父は仕事に生きる八十五歳


歩道橋を上りゆくとき青空より人あらわれて擦れ違いたり


この世界は誰かが見ている壮大な夢の中だと思う朝焼け


人の手にも水掻きあると陽に透かし友と比べしプールの時間




上から順に

2011.1.22
平成22年度NHK全国短歌大会
自由題・入選

2011.1.22
平成22年度NHK全国短歌大会
題「明」・入選

第3回角川全国短歌大賞
自由題
佐々木幸綱 選・佳作

第3回角川全国短歌大賞
題「生きる」
中川佐和子 選・佳作

2011.10.18 現代歌人協会
第40回全国短歌大会
大会賞
大島史洋 選・佳作第一席
佐伯裕子 選・佳作第二席
佐々木幸綱 選・佳作第二席
内藤明 選・佳作第二席
藤原龍一郎 選・佳作

2011.10.18 現代歌人協会
第40回全国短歌大会
古谷智子 選・佳作

2011.12.11 NHK短歌
題「透く」
花山多佳子 選・入選