夏の夜の窓へかすかに聞こえくる終電のベル行き先は銀河


明日への出口を探すかのように深夜のバスはひた走りたり


静止画のごとき深夜の交差点 信号のみが音なく変わる


炎天に拳突き出す応援部学ランの背に塩は吹きつつ


この窓を開くるは待たんベランダのつくつくぼうしの声が止むまで


初めてのメンズエプロン颯爽と八十七歳(はちじゅうなな)の父の肉じゃが


人込みの中に君振る手のみが野辺の小さき花と見えたり




上から順に

2012.9.25
NHK学園北九州市短歌大会
自由題・入選

2012.9.25
NHK学園北九州市短歌大会
題「日」・入選

2012.10月 明治神宮献詠会
題「信」
藤井常世 選・選外佳作

2012.10.21
明治神宮秋の大祭奉祝
第127回献詠短歌大会・佳作

2012.11.4放送分 NHK短歌
題「窓」
木嶋靖生 選・佳作

2012.11.11
第1回河野裕子短歌賞
家族の歌
阿木燿子 選・入選

2012.11.11
第1回河野裕子短歌賞
恋の歌・愛の歌
阿木燿子 選・入選