この季節になると香ってくる花の名前です。
皆さん知ってるんだろうな・・・
今日の夕方(正確には昨日の夕方)、いつもの公園のベンチに座ってたとき、ふと香ってきました。
僕が住んでる団地は何故か金盞花が多い。
決して嫌な匂いではないんですが、香りが強いため意外と遠くに植えられてても、香ってきます。
自分はこの香りが鼻をくすぐると、少し胸がぎゅっとなると同時に、少し目頭が熱くなります・・・
この花(木?)意外と公園のベンチ付近や、住宅地の道路側に植えられてることが多く、
その事実と重なるのが、小中高と過ごした中での様々な思いでに登場する場面にも、リンクするということだ。
しがないピアノ弾きの思い出話や、淡い恋の話など興味なんて持たれないような気もするが、
一応思い出してしまったので書いておこう・・・
僕は少年時代(今もそうなのだけれども)ヒネたガキで、見る物全てに唾を吐いていた。と言うか「普通」という響きが嫌いだったのだ。
もちろん好きな娘にも同じ様な扱いをしていた。
少し矛盾が生じるのだけれども、その娘には、まったくもって「普通」の対応をしていたのだ。
「恋愛対象ではない」という一クラスメイトとして立ち振る舞ったのだ。
その娘は僕とは全くもって対照的な子で、全力で全てを救おうと願い、
恋愛においても、相手をまるで戦国時代の武将のように特別扱いし慕う姿勢を崩さなかった。
そしてその相手が僕だった。
ある日この性格のせいで友達から省かれていた僕が、下校中一人で金盞花の植えてある公園のベンチに座ってたとき、その娘は現れた。
その娘は僕に少し微笑みかけた後、隣に座り自分の夢を話し始めた。目を輝かせながら、
「全ての人を救うんだ」
と、
僕はいつも通り曖昧にうなずいた後その夢を否定し続けた。それでもその娘の目の輝きは曇る気配もなかった。
そしてその年の12月、大量印刷した年賀状の一枚に、「がんばれよ」とだけ書いてポストに投函した。
正月、「ありがとう、いつまでも優しいおのみち(当時のあだ名)でいてね。」とだけ添えられて返事がきた。
そしてその後何事もなかったのよう日常は過ぎ、その年の4月にその娘と僕は別々の中学校に行った。
当時はポケベルすら持てない時代だったのと、共通の友達がいなかったのもあって、そこからは今現在まで全く持って音信不通だ。
ただ1つ変わったのが僕が「誰かを救おう」と思うようになって音楽を本格的に始めた事だ。未だに恥ずかしくて口には出せないけれども。
今の僕は、あの娘の夢に近づけているのだろうか・・・??
金盞花の香りがするたびに思い出します・・・