★Devil Hunter★

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DMC(デビルメイクライ)の小説置き場です

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たった2人の兄弟だ。だから仲良くしたいと思うのに、なんぜこうもうまくいかないのだろうか。
「アンタって頑固だよな」
そういうと、バージルは閻魔刀に手をかける。いつものことだ。
「そういうところ」
バージルは何も言わない。本を夢中になって読んでいるだけだ。
たまには―・・・
「たまには俺に付き合ってくれよ、バージル」
「・・・・・貴様に付き合うと頭が悪くなる」
悪態をついたバージルは、それ以上なにも言わなかった。
「ちぇっ」
ピザを一枚とって、ダンテはそれを口にする。
そのときだった。
「ダンテ」
「っぁ―?」
バージルが久しぶりに自分の名前を呼んだので、思わずピザがのどに詰まる。
あわててトマトジュースを飲んだ。
「な、なんだよ。びっくりするだろ。」
「なぜだ。」
「俺の―・・・名前を呼ぶからさ」
「フン、何を・・・・。兄が弟の名前を呼んでびっくりするとは、貴様も愚かだな。」
その言葉に、ダンテは少し目を丸くした。


なんだ・・・少しはそう思ってくれてるのか―


「っはは、やっぱアンタ最高だな、バージル」
「何をふざけている」
「秘密」
もう一枚ピザを手にとって、ダンテは満面の笑みでそれを食べほした。


言いたいことはいっぱいあるのに、うまく表現できない。
それがもどかしくて、いつも悪態をついてしまう自分がいる。
そのうえ愛してる・・・なんて、言えないのだ。どうしても。恥ずかしいのか、怖いのか、もう自分ではわからない。
ただ、失ったときが怖いのだ。

いつから自分はこんなに弱くなったのだろう・・・

怖い、なんて。愚かだ。


だけど、ただひとつ思う。


生きていてほしい。


そして、いつものように振舞って。


特になにも予定がなかったので、バージルは久しぶりにデビルメイクライを訪れた。
その日はめずらしくトリッシュもレディもいなく、ダンテと2人きりになってしまった。
バージルはなぜこの日にきたのだろうと、とても後悔した。
「なんだ、バージルじゃないか。俺が恋しくて会いにきたのか?」
「勘違いをするな。・・・通りすがっただけだ」
「通りすがるにはわりと長い散歩でもしてたんだなぁ」
「黙れ・・・俺は貴様が大嫌いだ」
「それだけ言いにきたのか?俺は大好きなのになぁ、バージル」