マイカー通勤をしていたころの私はというと、排気ガスを撒き散らすことで地球の汚染に加担している一人であったわけです。
 

それで、並外れた尋常ではない地球愛に突き動かされるかたちで、マイカー通勤から自転車通勤に移行することにもなったわけですが、この移行によって、私が地球を汚染している一人から完全に抜け出したことにはなりません。
 

自転車通勤を選択しただけで、地球汚染から逃れた、などと思うのであれば、まったく排気ガスで脳が破壊されたおめでたい人間でしかないでしょう。
 

 

 

たとえば、自転車が使えない都市などの移動で、私は路線バスなどに乗り込むわけです。
 

このとき、私は、排気ガスを撒き散らす移動手段を利用することによって、地球汚染に一役買っているということになってしまう。
 

バスに揺られながら、私がマイカー通勤をやめたところで、何も変わらないであろう、という痛苦を感じつつ、それでもなお、自転車通勤をするのだ、と言い聞かせることになります。


そして、路線バスを降りたあとは、走り去るバスの排気ガスを浴びながら跪き、大地に接吻するんです。

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