綺麗な満月。綺麗な夜空。綺麗な星。
私たちを照らす月明かり。
全てが整った今夜も
私たちは恋に溺れていく。
理佐:…痛っ…
愛佳:痛かった…?ごめんね。
そう言って、眉を八の字にして
私の傷を優しく舐める。
理佐:っ…
舌のザラついた感触が、
私を変な気持ちにさせる。
愛佳:理佐には…痛みを感じさせることしか出来ないんだね…
理佐:そんな顏、しないでよ。
頰に手をやると、切なさそうにまた笑った。
愛佳:ん。ごめん。
私たちは、満月の夜にしか会えない。
私にとって、その時間は
私への ご褒美 だ。
私の方を見てる愛佳の視線に気づき、
愛佳と私は無言で見つめ合う。
見つめ合うだけで、ドキドキしてしまう。
何の言葉もいらないから、
私の唇にキスをして。?
愛佳:愛してる…
そのありふれた言葉がどんな言葉より
私の心臓を速く動かせる。
理佐:愛佳…
そう呟いてキスをすると、嬉しそうに微笑んでるのが分かった。
満月を照明にして、ロマンチックな雰囲気の中
私たちは、愛をささやき合う。
愛佳:…理佐、あのっ…
理佐:しーっ…
愛佳が言おうとすることも、
私が愛佳の唇に指を当てて遮る。
きっと、また別れの言葉。
まだ、別れたくない。
けど、そんなことを言ってはいけないのが、
暗黙の了解。
愛佳の唇に当てている指をどかして、
また唇を重ねる。
長いキスをして、息が上がってる二人。
きっと誰も私たちを止めることは出来ないから
自分たちが止めるしかない。
唇を離すと、離れるのを惜しむように
銀色の透明な糸が私たちの唇をつなぐ。
理佐:また…満月の夜に…
愛佳:…愛してる。
愛佳はそうつぶやいて姿を消した。
次の満月の夜まで…私は何をして過ごそうか。
…頭の中を愛佳でいっぱいに
埋め尽くしてみようかな。