私は、保健室に入ろうとした。
ドアに手をかけようとした時、
中から泣き声が聞こえた。



その姿があまりにも可哀想すぎて、
私は中に入って慰めることさえ出来なかった。




私は保健室に背を向けて走った。
とにかく、疲れるくらい走った。
気づくと、学校から少し離れた公園に居た。




理佐「はぁ。はぁ。はぁ。」





ブブっブブっ
携帯が鳴ってディスプレイを見ると
"愛佳"の文字。


私は息を整えて、
電話に出た。



理佐「はい。」

愛佳「あ、りさ?」


愛佳の声は、鼻声だった。
泣いてる所を見てしまったから、
余計に悲しくなった。


理佐「どうしたの?」

愛佳「理佐、ありがとね。
本当に。
理佐のお陰で、最後に安らかな気分になれた。」

理佐「え?どうしたの?」

愛佳「私さ、理佐に会えたこと
嬉しかったよ。」