さっき親父の夢を見た。
夢の中で
僕が仕事から家に戻ってくると。
親父が憔悴しきった表情で僕にしきりに訴えてきた。
「あいつらひどいんだよ。あいつらひどいんだよ。俺の枕をひどい所に置くんだよ」
と親父が訴えてきた。
「ひどい所ってどこに?」
僕は唐突すぎて困惑して聞いた。
すると親父は
「冷蔵庫の前とか仏壇の前とかだよ」
それを聞いた僕はさすがに頭にきて。
親父に…親父に…
「ここを出て僕と一緒に暮らさないか?」
って言おうとしたところで目が覚めた。
目が覚めて。冷静に考える。
親父は行方不明のままだ。
夢の中の親父はあの日出て行った時よりも
小さくて年老いていた。
順調に年を重ねて年老いていくという感じでは無くて。
ここ1年2年で急速に急激に衰えたという感じだった。
そんな親父が僕に懸命に懇願し訴えてきた。
他の家族が親父に対して嫌がらせをするから助けてくれと。
しかもよりによって枕をそんなひどい場所に。
不吉さと不安な気持ちで僕の心は苦しい。
あの時本当はそうしてあげる事が1番の解決策だったのは知っていた。
僕は逃げた。
僕は逃げた。
心が苦しい。
不吉な嫌な予感しかしないじゃないか。
枕を冷蔵庫の前とか仏壇の前とか。
参ったよ。
本当に心が苦しい張り裂けそうだ。
僕があの時親父を救えたのに救わなかった。
キツイよなあ…

