シーサーの記憶。
鮮やかな旅の情景も、雑多な日常の中に埋もれ、やがて色あせていく・・・
景色は曖昧の彼方へと追いやられ、ココロときめいたという感情だけが脳裏に残る。
そんな記憶の儚さを知るからこそ旅人は、カメラを手に取り、
永遠に色鮮やかな情景として、ココロのフィルムに刻もうとするのかもしれません。
☆
初めて石垣島を訪れた、2004年。
灼熱の太陽の下、一体のシーサーに出会いました。
あまりにキュートで、フォトジェニックな容姿に一目ぼれして、
夢中でシャッターを切った写真がこちら。
うーん、かわいい☆
強烈な青空をバックに、なんとも愛くるしい表情。
思わずなでなでしたくなる、そんな子じゃありません?!
すっかりココロ奪われた、このシーサー。
泡盛グラスを片手に写真を眺めては、
“ 元気かなぁ ”と思い出していたりしたものです。
☆
あれから6年の歳月が流れました。
あの、愛くるしく、若々しかったシーサーも、
時の流れを実感させる姿に・・・。
南国特有の、強烈な日差し。
台風がもとらす、豪雨と強風。
そんな過酷ともいえる自然環境にさらされているわけですから、
当然といえば、当然の成り行きでもあるんですが・・・
記憶の中では、変わらず鮮やかな姿をしていだけに、正直、驚きました。
と同時に、この世に変わらないものなんてないんだなぁということを、改めて実感。
複雑な思いが交錯した、このシーサー。
小学校の門の上から、子供たちの登下校を見守る存在でもありました☆
6年ってことは、一年生だった子も卒業していることかぁ~
そんな感慨に耽ってシーサーを眺めていると、
見る由もないこの小学校の六年間が、
にわかに映像となって脳裏をよぎっていきました。
島の学校に流れる時間を見つめてきたこの瞳は、
輝きがあせた今も、子供たちを見守っている・・・。
記憶を新たに胸に刻んで、シーサーに別れを告げました☆



