Welcome, Your only orders. -44ページ目

マーブルゴールドツイストマリッジリング 04

前回はメンズを手掛けましたが今回はレディースを。

二色のゴールドをマーブル状に混成させた棒材

それを捩じりまして

捩じった状態を保ちながら、曲げていき

リング状に


180°捩じられた面、つまり表裏が丁度入れ替わる所で
両端切り揃えまして

接合しました。


作業自体そう難しく無い様に思えるのですが、
これから求める「リングサイズになる様に」となると
なかなか一筋縄ではいかないもので。。。(/ω\)

そして何より、組成に特徴のあるマーブルゴールド。
延び方や曲がり方にもクセがあるのですよ。

この素材を扱い始めてもう何年か経ち、ある程度「読める」様にはなったのですが、
どこの工房でも扱える様になるには、まだまだ探求の余地がありそうです。

ではでは、続きはまた次回に。整形の作業に入っていきます。
引き続きお付き合いの方よろしくお願いしますね。

という訳でここでいつもの!ブログランキングチェック!!!
こちらのリンクからランキングページをご覧になる事で、
順位に反映されます。皆さまどうぞよろしくお願いします!




さて、こちらの「錦金:マーブルゴールド」、試行錯誤していた時期はもちろん
現時点でも色々な方にお会いしてはご意見を頂くように努めております。

自分では気づかない広い視野を持って、今後もより改良を重ねたいとの想いがありまして。

その中でもこんなお話がありました。
それは貴金属精錬を事業の軸とされている企業様とお話した時の事です。

「粘土状に加工した粉末金属、それを二種練り合わせて焼成したもの。
それなら取り扱いもあり、テクニックとしても認知しているが、
こういった金属そのものを混ぜ合わせてマーブル状にしたものは見た事が無い。

気にされてる金属の結合状態やミクロでの組成云々への疑問というのは
実際の製造過程で問題がなければあえて気にする必要が無いのではないか?」

との一節がありました。

確かに細かい事を言い出すと、金属の加工方法には色々問題があるものです。

例えば宝飾製作方法の上で、9割は占めるであろう「鋳造」ですと
鋳巣(内部もしくは表面に現れる小さな空洞)といった欠陥が出やすく、
場合によっては鋳造後の追加工によってヒビ割れが発生するものもあります。

そういった「鋳造で作られたもの」は欠陥が表面化していないものでも、
ミクロの目で観察すれば、組織や結合状態に何らかの問題があるものも含まれている筈です。

但しそれらは、「製品としての品質に影響が無いレベルなので特に問題視されていない」
という現実があるのです。


これらを前提に考えてみますと、二種の金属を混在させた金属であるマーブルゴールド、
これを素材に「曲げ」や「捩じり」という大きな力を加えると、起こり得る問題。
先ず考えられるのはその二種の素材間で起こる剥離や割れです。

それが起こってしまうと、そこを起点に破断してしまったり、
曲面の表現が一様な変化ではなく、ボキボキに折れ曲がった様になったり
そこまでいかなくてもヒビ割れが発生したり。

しかし、そういった「実際の製造過程で問題」が起こらず、こうして指輪を作成している訳です。


そもそもそういった問題があるものでしたら指輪を作る事が不可能となる訳ですから、
「可能なのに疑問を抱くという事はナンセンス」ともとれます。


「単一の貴金属と同じ様に加工できるならそれで良いじゃないですか。
地金からの寄せ物も作れるという事ですよね。いやー面白い。」

というお話で終わり、ちょっと拍子抜けした気もありますが、確かに仰る通り。

「ああ、そういえば、弊社の刻印、イギリスでも認められまして、
今後はホールマークと同等の扱いとして流通する事になりました。
まぁ、まだプラチナに関してだけなんですが、今後ともどうぞご贔屓に♪」

と慌ただしく席を立たれましたとさ。


まだまだ、極狭い範囲でしか存在を知られていないであろうこちらの素材、
「錦金:マーブルゴールド」ですが、今後ともこの様な探求と啓蒙をもって
世の中に広まっていけばと願っております。