沖縄少年院の法務教官、武藤杜夫(むとう・もりお)さんの講演会に行けなかったが、聞いた話をシェアしますね。

 

武藤さんの中学生時代は落ちこぼれで、悪いことばかりしていたそうです。彼にとって中学校は規則で縛られていて、まるで狭い世界に閉じ込められてるみたいでした。それに「世の中そういうもんだ」って思っている同級生がみんな馬鹿に思えて、誰にも心が開けなくなった彼は、孤独でした。両親もいて弟が二人いたけれど、彼とは似ていないし、ひとりだけが異質と思っていたから、彼には学校にも家にもどこにも居場所がありませんでした。高校時代は家出ばかりして、ヒッチハイクで、100台くらいの車を乗り継いで、北海道まで行ったこともあったそうです。高校は一浪して埼玉県の山奥にある「自由の森学園」に行き、その後、独学で猛勉強して一発で法務省に採用されました。

 

少年院は刑罰(罪を犯した者に与える制裁)を科すところではなく、更生(生まれ変わる)する場所なので、時限が定められてないそうです。更生の漢字を組み合わせると、蘇る(よみがえる)になります。だから少年院にいる子供は、もう一度よみがえる為にそこにいます。自分が自分であるための本来の自分を取り戻すために、そこで規則正しい生活をし、色んなことを学んでいるんです。「僕には価値がないとか、何をやってもダメだとか、ひとりぼっちだとか」思わないで欲しい。

 

武藤さんは少年院で一緒に暮らして、ひとりひとりと向き合ってみると、初めて見えてくるものがありました。それは同世代の若者にない、個性的な発想力、思いついたことを行動に移す実行力、叱られても、ののしられても、後戻りしない、継続力を持ち合わせているということです。

それらは将来において、全て大物になるための条件だと言っています。実際、彼の周囲には社会的に大活躍している元不良少年がたくさんいます。その元不良少年達は、どん底を味わって這い上がってきているので、とにかく勝負強いし、何より、もがいている人間の気持ちが分かる素晴らしい人ばかりだと言っています。

 

子供でも大人でも、ひとりぼっちになったらダメ!」誰かと繋がる勇気を持って欲しい。苦しんでいない人間は絶対に成長しない。辛い思いをしないと、辛い思いをしている人の気持ちも分からない。自分の辛い経験が、いつか誰かの支えになるかもしれない。小さな挑戦を始める。今ある場所や環境で大きな挨拶をしたり、トイレ掃除では誰にも負けず、一番綺麗に磨くとか、今そこで出来る最高のことをすれば、それが自信になっていく。生まれながらの成功者なんていない。成功とは手に入れるものではなく、築くもの、積み上げていくもの。誰にだって一流の資質がある。

 

一流になれ、一流になって、あなたを笑った大人達を見返してやれ!