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イップス気味のプレーが出る状態のまま、ラウンドや試合に出ることはどうなのかは、非常に悩ましいところです。


 

イップスを認めたくない気持ちや、ネガティブになりがちな気持ちを払拭したくて我慢してプレーしたり、怖い気持ちを抑えてポジティブシンキングを心がけて勇気をもってプレーをし続けたりしがちなものです。



科学的な裏付けとしては、中途半端な対策のまま我慢してプレーすることは、事態を悪化させることがわかっています。



ネガティブな結果の心理的な影響は、ポジティブな結果の影響の3倍以上の破壊力を持っています。


つまり、1回のネガティブな結果が出てしまった場合には、3回以上のポジティブな結果が出ないと釣り合わないことになります。


イップス的な症状が出ているときには、ポジティブな結果がこの確率で出ることは極めて厳しいといえます。


次第にネガティブな心理状態に傾いていくことが避けられそうにありません。



ラットを用いて迷路を進ませる実験でも、エサと電気ショックでエサの方に導こうとしても、一度でも電気ショックを受けてしまうとエサがある方の道にすら進もうとしなくなってしまうことがわかっています。


ネガティブな結果の破壊力は原始的な脳の反応においても想像以上の影響力があります。

 


しっかりとした効果的な地道な対策で、少しづつ成功体験を積み重ねてポジティブな結果を積み上げていくことが重要なのです。