例えば、初めてライブを観た時。
それは、某ラジオ番組主催の、無料ライブだった。
私は確か、12歳くらいだった。
母親同伴で。
でも、ライブを観るって、背伸びしてる気がして、それがハイになる理由のひとつだった。
今だってライブは楽しい。
だけど、背伸びではないしね。

例えば、初めて友達と居酒屋へ行った時。
まだ子供で、これもまた、背伸びが嬉しかった。
お酒の話なら、初めてのダイニングバーも、パブも、ショットバーも、ドキドキして楽しかったな。
特に、バーへ初めて行った時は、キャバクラで働かなくたって、こーゆー雰囲気で飲めるんだ~、って知って嬉しかったな。
今もバーは好き。でも、バーにいる自分を好きだった昔とは少し違っていて、今は居心地が良いからバーが好き。

例えば、初めての彼氏。
本当に何にも知らない私を、大人みたいなデートに連れて行ってくれた。
照明の暗いパブでスクリュードライバー飲まされたり。
美術館もよく、一緒に行った。
校舎の陰に隠れてキスしたのも初めてだった。
ジュエリーのプレゼントも。
本気のヤキモチ妬いて女の子とバトルもした。
今はね。
浮気されてるかもしれないって思っても怒らないんだよな。
もちろん、ショックは受けるけど。

あぁ、少し質の良い服も、そうだ。
これは割と、少し前の事じゃん。
カシミヤとかシルクばっかり着るようになったんだけど。
着始めた頃は、アンサンブルのカーディガンとスカートってだけの格好なのに、すごくよそ行き服を着てる気がして、背筋が伸びました。
今はもう、慣れてしまって、ソコソコの質のものを着ていないと恥ずかしいって思ってるだけ。
背筋が伸びたりはしないんだよな。
残念?
気持ちを表現するには、言葉、色彩、造形、色々な方法がある。
その中で、私は多分、言葉を並べて表現するのが好きで。
でもね。
好き、と上手、は違うらしく。
伝えたい事が、彼女には伝わりません。
いつも。
それはまず、彼女が私を決めつけているから、という事も原因だし。
彼女がアーティスティックではないから、という事もあるし。
だけどね。
私もそうなんだ。
彼女の事を、頭の固いつまらない大人だって思っているから、余計に無駄に、対立したりする事もあるのだと思う。
自分が相手に思うことは、そのまま自分の事だったりするのかもしれなくて。
ということは、彼女が私に言った嫌な台詞だって、本当は私の事ではなくて、彼女自身の事なのかもしれない。
10年振りの 突然の出来事
とても難しく 感じていたけど
謝る私に 届けられたのは
あなたの ただ優しい言葉だった

再会のチャンス 考えるよりも
勝手に口が あなたを呼びとめた