目の前で飛び降りた君は
最後の｢ありがとう｣を遺して。
｢ごめんな…｣
もう過去の記憶を失ったんだ。
君の気持ちを分かってあげれなかった
あの日の帰り際に交わした言葉
｢もしも私がいなくなったら…。｣
冗談を言うのが好きな君だから
笑顔で｢またね。｣と手を振り家路へと…
笑顔に隠された本当の言葉
｢私を助けて…。｣
失ってわかったよ。
神様がいるのならば
あの日に戻してください。
抱きついて離さなければ
君を失わずに幸せになれたのかな？
神様がいるのならば
記憶を消さないでください。
僕が居続ける日までは
鮮明に覚えていたいから…。
｢愛する意味｣と｢失う意味｣に
どれだけ後悔があったのだろうか
こんなにも苦しい想いなら
どうすれば良かったのかな？
｢ずっと好きだった。｣
もう｢過去｣には変えれない
｢今｣が胸を締め付ける痛みを
分かち合って共に逝きたかった
どんなに辛かったのか？
｢生きた証｣
もう耐えられない。
｢ずっと愛してた。｣
忘れることで幸せになりますか？
でも…。
｢今までありがとう。｣
別れの時間(ﾄｷ)が
最後の想い出になったよ。
振り向く君は涙を堪え笑顔で手を振った。
｢天国に逝く瞬間｣
｢さようなら…｣って。