昨日見送った子猫。
僅かな時間だけど、僕の手の中で必死に生きていた子猫。
最期に僕の所へ来てくれた子。

「名も無き君」では寂しいので、
天使になってから可愛らしい名前をもらったこげんたちゃんのように、
せめて名前を付けることにしました。

子どもの頃、いつか猫か犬を飼った時に付けようと思っていた、「チロル」という名前を。

もう呼ぶことはできないけれど、ずっと忘れたくないから。

「命を慈しむ」気持ちを思い出させてくれたチロル。


ありがとう、愛してるよ、チロル

何もしてあげられなくてごめんね
先程、1匹の子猫を看取りました。
生後3~4ヶ月くらいのキジトラの子猫。

もう暗くなった帰り道、横の車道から変な音がしたのでふと見てみると、地面で何かが動いている。

近付くと小さな子猫が足をバタバタさせていた。

咄嗟に抱き上げた時、鼻から血を流していて痛々しい姿。
すがる思いで近くの動物病院に向かう途中、抱き上げた時はまだ動いていた子猫は動かなくなり、体もぐったりとしてしまい、僕の手の中で短い生涯を終えました。


天使になった君へ

ごめんね。
助けてあげられなくて。

痛かったよね…
苦しかったよね…

ほんの数分前までは元気に、可愛らしく走り回ってたろうに、こんな住みにくい世界に産まれたばっかりに…

ごめんね。
あんな簡単にしか弔ってあげられなくて。

でも、君が生きていたこと、僕は忘れないよ。
君が小さな小さな体で必死に生きようとしていたこと。
手に感じた君の温もり。

ほんの僅かな時間だけど、君の「命」に触れられたこと、僕はずっと忘れない。
先日、よく利用する駅の近くで捨てられた犬や猫を保護している団体が、里親募集のために来ていました。

捨て犬や子犬を保護し、食事はもちろん、治療などもボランティアで行っている団体さんです。

このような場には年に数度出会えるのですが、いつも可愛らしい犬や猫が一緒にいます。
毎回感じるのですが、成犬は特に一度人間に裏切られた経験を持っているはずなのに、とても優しい顔をしていて人懐こいのです。

中には子犬を見せ物にしている、と反感を持つ方もいると思うし、否定もしません。

ですが、先述の通りボランティアで運営されている団体です。
人だけで里親募集や募金を呼びかけるより、犬や猫と一緒である方が足を止める人が多いのは紛れもない事実なので、仕方のないことではないでしょうか。

何より、コロコロとして可愛らしい表情の子犬の姿が、大事にされている証であると思います。

もしこのような場に立ち会うことができたら…
どうか「可愛い」や「可哀想」という気持ちを、ほんの僅かでも形にしてください。

一人一人の小さな気持ちが、
動物のお腹を満たし、健康にし、良い飼い主に巡り会う可能性を広げるのですから。