双雲さんの個展があった
心臓が
音を立てて
踊り出すのが
分かった
確信した
これは幸せだと
この感情を
この気持ちを
幸せだというんだと
直感的に理解した。
ずっとあの中にいられた
ハンモックをもってきて
あの中で寝そびりたかった。
言語化できなかった
眼が作品を捉えてないことは知っていた
だから
どんな作品があったのか
覚えていない。
全ての作品を認識していない
のは知っていた。
でも…それでいいと分かっていた。
僕が感じているのは
作品からでている…
空気である
メッセージである
想いである
波動である
それが
ここに漂っている…
それが
自分の肌にあたっている…と
それの認識が
自分を幸せにすると
知っていた。
だから
作品は
記憶に残らなくてよかった。
「それ」が
漂っていると
その中に
自分がいる
それを感じられることが
この上なく
幸せだったのだ。
これを幸せだと
呼ぶんだと
感じたことが
幸せだった。
1つの幸せを知った。