もう来週には引っ越しを控えている。
前回の急な転居から約7ヶ月経った。
前回に比べて時間的余裕はあるけれど、相変わらず金銭的余裕は無い。
だから、前回同様自分でトラックを借りて引っ越す。
あ、前回は金銭的な理由よりも時間的な理由でそれ以外の選択肢はなかったんだっけ。
忙しすぎてあんまり覚えていない。

子供3人を連れて実家に戻ってきたのは11月30日だったかな。
それからも色々あった。
仕事を急いで見つけて、12月15日には妻も退院できて、1月から働き始めた。
一定の不安は常に付きまとうけど、働けることに本当に感謝した。
助けてくれた元上司には本当に感謝しかない。
人生で一番の恩人。
こんな事になる前もそうだったけど、これから先も死ぬまで一番だと思う。

それから、給料が入るようになってから家賃として5万円程入れるようにした。
食費などは別々だけど、水光熱費と思って。
元々ここに来たのは、急な事で他に選んでいる余裕なんて無かった事や、一人で子供3人を見ながら仕事を見つけて、働いていくことはかなり難しいと思ったことと、≪うちに戻ってきなさい。うちなら家賃だってかからないんだからその分借金だって返せるんだしここで立て直しなさい≫と母にも言われて本当にありがとう、と思いながら来たのだった。
でも、1ヶ月程経った頃からかな。

徐々にその言葉は変わっていった。両親に10日にいっぺんくらいの頻度で≪お前たちがきたお陰で水光熱費が何倍にも上がった≫≪お前はこの家をぐちゃぐちゃにするつもりか≫≪お前は父さんと母さんの事をどう思っている≫≪父さんはお前たちよりも母さんを守る≫≪ここは俺の家だ。言うことを聞けないならわかってんだろうな!≫

そして、平気でどついて恫喝してくる父。
僕は子供を守らなくてはいけないし、今出てけといわれてすぐに出ていける程身軽じゃない。
弱みを握られている感覚だった。
これまでの7ヶ月間ずっと。

お前はおかしい、バカだと罵られても、明細も何も見せずに水光熱費が上がったと度々お金を請求されても、したでに出るしかなかった。

親は、昔そこそこ稼いでいた。
しかし、収入は落ちた。落ちても生活水準は落とせなかった。
母宛の督促状が何通も来ているのを目にした。
こういうことか…と黙って理解した。

僕は11月にも妻宛の大量の督促状を目にしていた。
だからすぐにわかった。
それがどういう事かを。

親と言うのは、子供をいつまでも子供だと思っている。
それは良い意味でも、悪い意味でも。

嘘やごまかしは、すぐにわかってしまうのにわからないと思っている。

僕は黙ってある程度の境界を探って従うしかなかった。