「ねぇ、SFCって何をするところなの?」

答えの出ない難問だけど、いくつか回答は存在する。

たとえば、この雑誌「Casa BRUTUS」

Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2006年 11月号 [雑誌]
\980

内容は、建築・インテリアから電化製品、はたまたレストランだったり。
そのどれもが人の生活環境と密接なもので、おしゃれなもの。
革新的なもの。そして、毎日に少し彩りを与えてくれるもの。

環境情報学とは何か?誤解を恐れずに書いてみよう。
諸学のおいしいところをイタダキつつ、自分なりの感性で
「人間を取り囲む環境」を分析して向上を図るガクモン、だろうか。
そのコンセプトに近いものをCasaから読み解くことができる。

それから、もっと学術的に環境情報学を考えてみたい人におススメなのは

情報デザイン―分かりやすさの設計
¥2,940

過去に小論文で出題された「アフォーダンス」という概念は

やっぱりSFCのキーコンセプトだったのかなぁ、と最近思ったり。


SFCの特色として「問題発見・解決」というのが挙げられるけど

それはまさしく、アフォーダンスが担う仕事だ。

あえて詳しいことは書かない。興味が湧いたら読んでみてくれ!


総合政策学についてはもう少し考える時間をください。
いい雑誌や本があったら紹介しますね。

私も、かつて受験生だったとき・・・

告白しますが、家庭学習は一日二時間もしていませんでした。


だけど、大学選び・進路研究にかなりの時間を割いていました。一人の悩める高校生は、将来「これがやりたい!!」と確信できるものを持っておらず、どの大学にいくべきか、大学で何をすればいいのか、悶々としていました。


都会に住んでいる方なら、志望大学を見に行って学生と交流したりと、実際のフィールドを通して未来を考えられます。

ですが、九州のド田舎に住んでいる人はそういったチャンスが一切ありません。


情報を得る手段は、インターネットのみという状況において

いかに志望大学を見つけ、合格するためにスキルを磨いていったのか。

その記録が、ここにあります。


『慶應SFC一直線!』

http://blog.livedoor.jp/onionskin/


合格体験記としては、リアルな部類に入ると思いますw

SFCを目指しているけど、何を勉強したらいいのか分からない・・・って人は

とりあえず「一直線!」の過去ログを古い順から読んでいくと、なにかしら発見があるかも。


今になって読み返してみると、昔の自分から声援を受けているような気がしますね。受験生の皆さんも、是非ブログをつけてみてください。

ブログは発信ツールであると同時に、収集ツールでもあります。

ともに大学を目指す友達、大学の情報が得られたり、自分の相対的な位置がわかったり。。



受験なんて終わってしまえば、「あー、そんなこともあったなー」位の感慨しか残りません。どうせ通らなければならない道。せっかくだから受験をから合格以上のものを手に入れよう。


それが俺のスタンスです。

秋本番がやってきました。

受験生にとっては、運命のときが近づいてきているのを肌で感じる季節ですね。


そんなノスタルジーな気候に影響されてか、どうなのか分かりませんが

最近このブログのアクセス数が伸びてきています。はっきり言って謎です。


極力放置しないように情報発信。親切なSFC受験サイトを目指してます。



それでは、再び自己紹介をします。

慶応大学総合政策学部一年の、小島容(こじまいるる)です。

性別は男。九州出身。


理論政治学や経営マネージメントがやりたくて大学へ進学しましたが

学を志すことたった半年で、自分には向いていないと気付き方向転換。

今は、建築を中心に勉強しています。


将来の夢はウワサの建築家。


サークルは英語系、ジャーナリズム系、お酒系、ビリヤードなど、いろいろなところの幽霊部員。

同じアパートのSFC生とつるんでたりします。


SFC大好きです。

楽しく勉強したいあなた、本当に最高の環境だから!


「メッセージを送る」って機能が付いたみたいだから、なにか質問があればどんどん聞いてください。

合格をサポートするためなら、全力でお答えします。

どうせ誰も読んでないだろうからほっとこー、っと三日坊主的性格からブログほったらかしにしてましたが、少しでも需要があるのなら再開しようと思います。


えー、俺が勝手に記事書いていってもいいんですが、みなさんが知りたいこと(受験対策でもいいですし、SFC生活の生情報等々・・・)をコメント欄にガンガン書いていただければありがたいです。

いただいたコメントに沿って記事を編集していきます。

国立大学(旧帝大レベル)にしか興味のない皆さんは、おそらくこのブログの読者層ではないと思いますが、春に泣きたくない人は早稲田・慶應・同志社などのトップクラスの難関私大を必ず受験することをおすすめします。
難関私大受験にはメリットがあるのにそのチャンスを活かすことをしらない受験生があまりにも多い。
私大に対して数多くの誤解を持ったまま最初から見向きもしないなんてMOTTAINAI!(マータイさんかよ。)

〇 私大の学費は高くない!
「親が学費のかからない国公立大学にいってほしいっていってるから、国立大学にしか行かない(行けない)」。
そんな、親思いのあなた。お父さんお母さんが私立大学の学費を大きく勘違いしている可能性があります。
親の世代では、国立大学と比べて私立大学の学費は10倍以上高い、なんてことが常識でした。その感覚を親が未だに抱いていれば尻込みするのは当然です。

ですが、今では国立と私立の学費はそんなに変わりません

4年間の平均学費
国立大学・・・230万円ぐらい
私立大学・・・350万円ぐらい

この120万円の差額をどう取るかは様々な見方があるとは思います。自動車が一台変える金額ですけど、
2.5万円/月しか変わらないとも言えます。さらに、奨学金などを上手く利用すれば親の経済的な負担に実質変わりはないのです。
かつての10倍違っていた時代に比べればかなり私立大学の門を叩きやすくなっているということを親と一緒に考えてみてください。

明日のシリーズ第二回は「受験期の精神面のメリット」です。
和田 秀樹
偏差値50から早慶突破
昨日紹介した「文明の憂鬱」に引き続き、「ワンコインで買えて超ためになる本」第二弾。
「偏差値50から早慶突破」 和田秀樹 著。言わずと知れた受験業界のドン、和田精神科医の著書です。
私がSFCを目指すことを決心したのは、何を隠そうこの本の影響でした。
早慶突破のためのメソッドが数多く紹介されている本書は、実に頼もしい指南書でした。

「偏差値50」から東大は無理でも、早慶には勝算がある。と和田氏は豪語します。
私も最初は半信半疑でページを読み進めていましたが、「なるほどこうやって勉強すれば確かに勝てるかも」と納得。
その勉強法を取り入れて努力した結果、なんとか合格を手にすることが出来ました。この本と出合ってなかったら・・・まず、慶應受験に踏み切ることはなかったでしょうし、受けていたとしても合格できたかは定かではありません。恐るべし、和田本。

この本には数多くの受験テクニックが紹介されていますが、すべてを鵜呑みにしてしまうのもいけません。
きちんと合格する人は何かしら自分なりの方法論を受験勉強を通して獲得しています。
一人ひとり能力も違えば、適性も、おかれている環境も違うわけです。ですから、「万人にとって最高の方法論」なんてものは最初から存在しません。
わかりきったことを偉そうに言いますが、数多く存在する受験テクニック本をそのまま妄信するのではなく、あくまで参考にして実際に自分が机に向かう中で「自分なりの方法」を探索し、改善を続けることが重要です。
(「~の受験勉強法をやってたら落ちた。だからあれは大嘘」。などという人がいますが、これはそのまま信じて改善をしなかった人、もしくはその勉強法を取り入れたつもりになって滅茶苦茶な勉強をしていた人でしょう。落ちた原因を方法論に擦り付けるような人間にはならないでください、ね。)

わかりやすくて、明日から実行に移せる本なのでぜひ手にとって見てください。無駄にはなりません。
平野 啓一郎
文明の憂鬱
内容(「BOOK」データベースより)
AIBO、皇太子妃ご懐妊報道、略字体、口蹄疫、ピッキング、大リーグ、臓器移植、世界同時多発テロ、加工食品 …。私たちを取り囲んでいるモノ、技術、現象、事件、情報…そうした文明のちっぽけなしっぽの一端から、巨大な憂鬱が見えて くる。明晰な論理と非凡な視点、そして鋭い感覚で日常に潜む微細な欺瞞をも見抜いてゆく。単行本未収録の24編を加えた全49編の文明批評エッセイ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
平野 啓一郎
1975(昭和50)年、愛知県生れ。京都大学法学部卒。’99(平成11)年、大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により芥川賞を受賞。



私はこの本で総合政策学部に合格しました。これはマジです。
今年の総合政策学部の「世論」に関する設問でこの本の『愛「国」心と愛「国家」心』というエッセイを大々的にパクリました。採点者が平野啓一郎ファンでこの文章知ってたら落とされるだろうなと思ってひやひやしてたんですが、結果オーライということで。
(小論文は論理性と内容の濃さでもって採点するという話を聞いたことがあります。採点者がこのエッセイを知っていたとしてもひょっとしたら評価は変わりないのかもしれません・・・。)

この「世論」に関する設問は「資料1,2,3を参考にして、最近、君が世論であると考えた「世論の事例」をあげて、君の考える世論の定義を述べながら、世論の形成過程について1000字以内で述べなさい。」というものでした。

試験当日、やたらとでかい答案用紙を前にして、何を考えるか思いあぐねるオレ。
「世論かー・・・。最近話題になったのは女性・女系天皇だよなー。でも、これは資料のメインテーマであるインターネット・ブログと結びつけて考えにくいし。で も、世論の変化の過程を書くのには格好の題材だ。女性・女系天皇の発議、有識者会議、そして紀子様の御懐妊と、かなりダイナミックに書ける。でもやっぱやめた。昨日読んだ平野啓一郎のエッセイをパクろう!」

 とそんな具合に方向を転換して、「イラク戦争開戦当時のアメリカ世論の雰囲気と、政府・主要メディアの「ナショナリズム」と「パトリオティズム」の意図的読み違えを指摘し、単一的な視点にとらわれるのではなく、マスメディアはもちろんのこと、ブログ・インターネットを駆使して真実を読み解くメディアリテラシーを磨かなければならない」みたいなことを大筋として書きました。(要望があれば合格答案を復元しますが。)

 この本は小論文の主要テーマとなりそうな「科学技術」「社会制度」「保健・食育」等々を短く簡潔に、かつ深く論じている良書です。1つのコラムが長くて5ページぐらいなので気軽に読めますし、下手な参考書(樋口式とか)を買うよりSFC小論文対策に直結するので、ぜひ手にとって見てください。しかもワンコインで買える!

(この際ついでに触れておきますが、小論文の設問で問われていることを1つでも書き落としたら大減点となることを覚悟してください。つまりこの設問だと ①資料1、2、3を参考にする ②「世論の事例」を挙げる ③世論の定義を述べる ④世論に形成過程を述べる という4つの要素を必ず答案に盛り込まなければなりません。ごくごく基本的なことですが注意してください。
* なお、①の「資料を参考にする」に関してですが、SFC小論文においての資料は、あくまで「考える材料」=「参考」という位置づけになっています。積極的な引用や要約は求められませんから、
この部分にはさほど敏感になる必要はないとおもいます。ですが、「資料1が表すように~」等の表現で、資料を踏まえて考えているという姿勢をアピールすると、点数アップにつながります。
このブログは、私オニオンスキンがSFC受験で得た経験を、少しでも未来の受験生に還元できれば・・・という思いで立ち上げました。
私は、幾分特殊な環境でSFC受験をすることとなりました。
大まかな状況を言うと・・・


① 私立受験のサポートが学校から受けられない。


私の通っていた公立高校は、「私大コース」と「国公立大コース」に分かれていました。
私大進学を目指す人は、「私大コース」、国公立大進学を目指す人は「国公立大コース」へと分かれるのが普通なのでしょうが、実質的に「私大コース」=スポーツ指定校推薦組「国公立大コース」=受験組でした。
志望校の私大の推薦枠があればよいのですが、残念ながら慶應枠は無く(早稲田はあったんですが)、もともと一般試験で勝負をかけるつもりだったので、「国公立大コース」=受験組を選ばざるをえません。
つまり、私大が第一志望でも、「センター・国公立二次試験対策」をしなければならないという構造でした。

しかも、「国公立大コース」ではクラスの大半が純粋に国公立大学を目指しているため、その中で私立を目指すことは、クラスの雰囲気を壊す明らかな「逃げ」であり、国公立大学へ合格して進学実績を上げることが母校への恩義であるというのが教師たちの共通認識でした。
(国公立大学に何人合格させることができたのかが県教育委員会の絶対の進学実績基準のため仕方ないのですが・・・。学校としては早慶に合格を出すより、地元国公立大学に受かってくれたほうがよっぽどうれしいわけです。。)

そんな職員室の雰囲気でしたから、慶應の赤本をもってわからないところを質問に・・・なんてことをすれば血祭りです。私は迂闊にも、国語の女教師にSFC小論文の添削を依頼して、盛大に祭り上げられました

女教師 「バカ!!一時間でも惜しいのに!!
      この時期にどうして私大の小論文の対策なんかしてるの!
      センター対策でやることは山ほどあるのに!まったくもう。
      参考程度に聞くけど、何時間勉強してるの?へー、四時間。
      そんなこと言い出すんだから六時間は勉強してると思ったわ。
      あなただけが泣き目を見る分には一向に構わないけれど、
      頼むからクラスの雰囲気を下げることはやめてくれない!!
      あなたみたいな人がいて本当に7組はかわいそうだわ。。

てな具合です。クラスに慶応大学を目指す人間いると「かわいそう」になってしまう学校です。
ですから、英語・小論文の質問は一切出来ませんでした
しかも、SFCの英語に対応するレベルの英語の授業・カリキュラムもありません


② 田舎過ぎて予備校が無い。

となると、予備校にでもすがりたいもの。しかしその予備校が田舎過ぎてありません
ですから独学するしかありませんでした。参考書とネットが先生です。
通信添削を活用したりして勉強していましたが不安は募るばかり。。


③ のしかかるセンター試験の重圧

国公立クラスにいる以上、センター試験と国公立二次試験を受けなければなりません。
いくら慶應が第一志望とはいえ、まったく対策をしないわけにはいきません。
しかもセンターの5教科7科目の対策には相当な時間と労力を要します。
ですからセンター前2ヶ月ぐらいは慶應の対策は全く出来ませんでした
センター後に泣きながら慶應対策をすることに・・・。


という、まぁ、決して恵まれた受験環境にはありませんでしたが、それでも合格を勝ち取ることが出来ました。
私の置かれていた環境などまだまだ甘っちょろいものなんでしょうが、逆境の中でがんばる人に少しでもアドバイスできるならば幸いです。