4か月後と告げられた日程
カズ博多クリニックからの返信には、はっきりと「手術は4か月後になります」と書かれていた。僕にとっては、初めて具体的な未来が示された瞬間だった。胸が高鳴ると同時に、カレンダーに赤い丸をつけた。待ち遠しさと緊張が入り混じり、4か月という数字が頭の中で何度もリフレインした。

事前準備の詳細メール
日程が決まると、院長から詳細な案内が届いた。そこには、手術までにやるべきことが箇条書きで記されていた。
•    手術前に必ず剃毛をしておくこと
•    当日は感染予防の抗菌薬を服用すること
•    費用は事前振込で確定すること
•    持病や服薬がある場合は必ず事前に知らせること
事務的に感じる部分もあったが、患者に任せきりにしない丁寧さが伝わってきた。

待ち遠しさと募る不安
しかし、4か月という時間は長かった。日常生活を送りながらも、ふとした瞬間に手術のことを思い出す。
「本当に痛みは少ないのか」「術後すぐに飛行機で帰れるのか」「周囲に気づかれないだろうか」──不安は尽きない。そのたびにメールで質問を送った。
院長からの返信はいつも早く、内容も具体的だった。だが時折、「もう少し簡潔にまとめてくれればいいのに」と感じることもあった。説明は親切だが、専門的な言葉が混じっていて、理解するのに時間がかかることもあったのだ。患者としては、もっとシンプルな言葉で安心させてほしい気持ちもあった。

小さな不満と、それを上回る安心感
それでも、全国から患者が訪れる理由はわかってきた。多くのクリニックが事務スタッフとのやり取りで終わる中、カズ博多クリニックは最初から最後まで医師本人が対応してくれる。そこに感じる安心感は、些細な不満をはるかに上回った。

待ち時間が育てた覚悟
4か月という期間は、単なる「待ち時間」ではなかった。不安と期待を繰り返しながら、気持ちを固めていくための準備期間でもあった。夜ごとカレンダーを見返し、赤い丸を確認するたびに思う。「ここでようやく終わらせられるのだ」と。
待ち遠しい4か月。その時間は、僕に覚悟を与えるために必要なものだったのかもしれない。