久しぶりにブログを書きます。
先日の大会で、私にとってとても印象に残る出来事がありました。
ある子が試合に出ました。
結果は初戦敗退。
その子も
「勝ちたい」と思って舞台に立っていたはずです。
試合が終わったあと、その子は保護者と私のところへ来ました。
私の顔を見るなり、目に涙を浮かべていました。
悔しかったと思います。
本当に悔しかったと思います。
ですが、その前に
私はある光景を見ていました。
試合が終わると、選手同士は最後に握手をします。
その時です。
その子は
相手に頑張って優勝してねと言ったのです。
負けた直後です。
普通ならどうでしょう。
悔しくて顔も見たくないかもしれない。
早くその場を離れたいかもしれない。
それでもその子は
自分を倒した相手を応援しました。
私はその姿を見て思いました。
これは
誰にでも出来ることではない。
私は試合で負けた時にその責任を外に求めました。
しかし、それでは成長しないと気がつきました。
試合は第三者が勝敗を決めるものです。
不満があるなら
誰が見ても勝ちと分かる強さを身につけるしかない。
変えられるのは
相手でも審判でもなく
自分だけです。
不満があるなら
文句なく勝てるだけの努力するだけ。
そしてその力を出し切れた時
たとえ負けたとしても
不思議と不満は残らなくなります。
武道は相手と戦うものですが
本当は自分と向き合うものだと思っています。
今回の光景は私の心に強く残りました。
悔しさを抱えたまま
自分に勝った相手を応援する。
それは簡単なことではありません。
むしろ
勝つことより難しいことかもしれない。
おにくる道場では
勝つことだけを目標にはしていません。
もちろん勝つために稽古はします。
勝てば嬉しい。
ですが、それだけが空手ではありません。
試合に出るのは一人ですが
そこまでの稽古は一人では出来ません。
相手を認めること
仲間を応援すること
そういう心の強さを
大切にしたいと思っています。
空手を通して育てたい強さは
こういう強さなんだと
改めて感じた瞬間でした。
強さとは
誰かを倒す力ではなく
自分の心に勝つ力
なのだと思います。
道場生達からは沢山の学びと喜びを与えられている私は幸せ者です。
そして私は
そんな強さを持つ子ども達を
これからも大切に育てていきたいと思っています。