昨日、宮崎日日新聞「茶の間」に掲載されました。

良かったら読んでみてください。

 

 

「シェーン!カムバック!」

 

 娘一家が、転勤でアメリカに引っ越すことになり、私は手伝いのためにしばらく滞在しました。

子供は小2の女の子、年中と一歳の男の子。

私は子守に掃除に買い出しにと、3年間会えない寂しさを紛らわせるよう、老体にむち打って動きまわりました。

 そして宮崎に帰る日がきました。涙のお別れはつらいので、「じゃあ、またね!」と明るく言って車に乗り込みました。路地を曲がった瞬間・・・。

「おばあちゃーん!さようならー!」後ろから孫娘の声。バックミラーを見ると、彼女が必死に手を振りながら追いかけてくるのです。

「危ないよ、早く帰りなさい!」と、声をかけつつ私は止まらずにアクセルをそっと踏みました。バックミラーに映る孫娘の姿は、手を振りながらだんだん小さくなっていきました。

 私は胸が一杯になりました。その時です。

「シェーン!カムバック!」と、あの西部劇の名場面が浮かびました。思いがけない孫娘のお見送りがそのシーンと重なりました。そしてそれは、忘れられないワンシーンとして、私の心にしっかりと刻み込まれたのでした。

「私はなんて幸せなおばあちゃんなんだろう」そう思いながら夫の待つ宮崎のわが家へと帰路を急いだのでした。