今日、久々に月見うどんを夕食に食べた訳だが、いまだに生卵をどのタイミングで潰すべきか分からない。
もはや、この世に生を受けて30年だというのに、未だにそんな事さえも分からない。
一番最初に卵を潰してしまうと、一口か二口は卵が絡まってマイルドな幸福感に浸れるが、その後は素うどんである。
恐らく、スープと麺を半分くらい減らしてから卵を潰すのがベストなのであろうが、逆説的に言えば卵を潰すまでは素うどんである。
月見うどんを食べている筈なのに、半分は素うどんである。
つまり、月見うどんとは一瞬の幸せを追い求める人生のようなものだと言えよう。
そして今日も生卵を潰すタイミングを見計らいながらうどんを食べる。
……そろそろか?いやまだだ、まだその時ではない。
そんな事を考えていたら、最後に生卵だけが残った。
仕方なかったので、生卵をご飯にかけて、醤油をかけてかき混ぜて食べてやった。
あれ?
これって素うどんと卵かけご飯食っただけじゃね?
月見うどん、どこいった?