小学三年生になる年の春休み。

気の弱い私の近所のたったひとりの友人、M君が交通事故で亡くなりました。

M君は優しくて、頭も良くて、勉強の出来ない私からは憧れの友人にも近いし、おもちゃなんかも色々持ってたりで、仲良しでした。

覚えているのは、その日M君と私は遊ぶ約束をしいました。そのほかにN君が約束して居たと思います。

しかし、私は約束を守らず、一緒に遊びませんでした。

亡くなった原因は、自転車で友人と猛スピードで走っている所を、交差点で車にはねられたとの事でした。事故の翌日の早朝に病院で亡くなったようです。

学校が終わった後、一緒に遊んで居たら、私が車にはねられて居たのかもしれませんし、そこに居合わせて居て修羅場になったか、トラウマになったかもわかりません。

もしかしたら、あの時、私が約束を守ってM君の家に遊びに行って居たら、事故に遭わなかったのかもしれません。

運が良かったのか?

悪かったのか?

それとも?

約束を守らなかった事。

この事は、ずーっと忘れていません。

なぜ、その時M君との約束を守らないで、家に居たのかも覚えて居ません。

M君と一緒にいたN君はどちらかと言うと、当時少し甘やかされていた感じの子でした。わがままでM君や私に命令口調の子でしたが、その事故の後もそんな感じでしたが、その子の親の商売がうまく行かなくなったのか?

いつの間に引っ越して行きまして、いまは何をしているのかもわかりません。

そんな感じの事件もあり、近所の友人も亡くした私は、小学三年生から別の友人と付き合うようになりました。

所が、周りの友人たちは私より多くの小遣いを貰っています。

その小遣いで、駄菓子屋でお菓子を買って食べているんです。

当然、私はその中に入っていけません。

その中に入らなければ、友達もいません。

そんな私のとった行動は...

ここが、私の本当のダメな人生のスタートでもあります。