なんて言えないけど。

余計なことしかしない?

黙れ。

ここまで
育ててきてくれたのは
あんたじゃないわ。

死んだばあちゃんだ。

そして健在のじいちゃん。

違う?

私に対して親らしいこと
何かしてくれたの?

してくれたとして
ごくわずかじゃんか。

ばあちゃん死んでから
数年だけでしょうが。

なのにどうして
全てわかってるような
言い方を
されなくちゃいけないの?

親は死んでも親だから
何も言えない訳じゃない。

何か言い返して
その答えが
怖いんだよ私は。

自分のことしか
考えてないのは
あんただって
本当は言いたいんだよ。

どう見ても
普通の親子じゃないよね
私たちは。

弟が可愛いのはわかる。

間違いで
産まれた訳じゃ
ないもんね。

私は出来てしまったから
仕方がなかったんだもんね。

産まれてきたことが
余計だったんだもん
仕方がないわ。

母親恨むなって
ばあちゃんに言われて
育ってきたよ私は。

母親恨むなんて
しないわ。

あんた見てたら
わかるもの。

悲しい思いして
苦労したのも
さんざん苦しんだことも。

記憶の片隅にしか
母親の記憶ないけど
笑顔なんて
見たことないもんね。

なんな訳。

邪魔になるなら
産まれて来たくなかったわ。

再婚の母親なんか
いらなかったわ。

あ。

違うか。

母親じゃないって
言われてたっけ。

自分が必要だったから
結婚したのか。

うちらのことなんか
考えてくれてないのか。

酷い親だわ。

嫌い。

本当に嫌い。

頼ったことないかって
言われたらうんとは
言えないけどさ。

根はいい人なの
わかるけどさ。


本当に大事にされてんの?

娘と思われてる?

不安だよ。

気持ちのやり場が
ここ位しかないから
ここで吐き出してる。

私はなんだろう。

死んだら誰か
悲しんでくれるかな。

死んだらわからないからさ。

父親は泣かないと思う。

絶対泣かないわ。

私なんかいらないもん。

周りはさ
私も父親も
悪く言わないけど
結局大人は
大人の味方だから。

大人になんか
なりたくない。

子供でいたい。

いなくなっちゃいたい。
消えたい
消えたい
消えたい
消えたい