先週の金曜日に鬼ヶ島球団が今シーズン3試合を行わせていただきました。
相手はまたも伊集院光さん率いるビックアスホールであります。
ありがたいことに再び我々を試合に誘ってくださったのであります。
こんなに短期間に次の試合が組まれるなんて!
いよいよ我々鬼ヶ島球団も本格的に始動か!
私は球団の明るい未来に心躍らせておりました。
そして試合当日。
早朝に最寄りの駅でみんなで待ち合わせたのですが、
やってきたのは8人でありました。
野球というものは9人で行うスポーツであります。
どう考えても一人足りないのであります。
大先輩に誘っていただいているのに、「すいません、人足りませんでした、えへへ」なんて口が裂けても言えないのであります。
「なんかあれなんですけど、あのー、そちらのチームのどなたかキャッチャーかなんかやってもらえますか?へっへっへ、いやー、すいませんねー」なんて死んでも言えないのであります。
メンバーを集める連絡をしてくれた後輩に聞くと、仕事や予定で来れないという返事がほとんで、後数名は行きますと告げながら現れませんでした。
その場で電話をかけてみましたが、一切電話に出ませんでした。
完全に熟睡なさられているのであります。
それはもう、さぞ気持ちよさそうにお眠りになってらっしゃるのでありましょう。
私も気持ちはわからなくはありません。
その日の集合は朝6時50分に球場の最寄りの駅に集合だったのでありますが、日頃深夜まで起きている我々のような身分の者達にとっては地獄のような早起きなのであります。
私も前日は結局朝方まで眠れず、さらにどんどん行くのが面倒くさく感じはじめ、
「ほんとごめん、ちょっと風邪っぽいから今日はやめとくよ。逆にほら、みなさんに風邪うつしても悪いでしょー?」
とか言ってサボるシュミレーションまで入念に行ったほどであります。
しかし、さすがに私がサボってしまいますと、一生懸命来てくださっている後輩達から暴力をふるわれるのではないかと思い、必死に起床し、目的地にたどり着いたのであります。
来なかった皆様を責めるつもりは毛頭ございませんが、これはまさに球団存続の危機であります。
次に行う試合なんかはいよいよ4人くらいになるのではないかという勢いであります。
ユニフォームを作ったのにまだ一度も来てない方もけっこういらっしゃいます。
本当にその方たちを責めるつもりはございません、本当にございませんが、その新品のユニフォームを大型の焼却炉で燃やしてみたい衝動は押さえきれません。
とにかく、我々は8人で球場に向かいました。
相手チームの方たちと楽しく談笑しながら各々ユニフォームに着替え始めました。
「しめた、相手はまだ我々が人数が足りてないことに気がついていない。」
私はこのまま8人で試合を終らせてやろうともくろんでおりました。
なんとなく誰かがショートとかサードの辺りをふらりとしていれば、ばれないのではないかと計算したのであります。
その時であります、球場に救世主が現れたのであります!
キングオブコメディの今野さんであります!
いやっほう、これで我々は9人で試合にのぞめるのであります!
さっそうとユニフォームに着替える今野さんから、なにかエースの風格のようなものさえ感じました。
よし、これは今後の球団のためにもこの試合絶対に勝利して、参加者も増やしてやるぞ!
我々は気合を入れて試合にのぞみました!
試合は初回、2アウト満塁から、サードを守る私の大暴投による3点タイムリーエラーからはじまり、10対0くらいでボロ負けいたしました。
みなさま、ぼろぼろでございました。
9人ぴったりなんで、休憩もできず、足もフラフラになりました。
私は守備機会5回で5回エラーを致しました、100パーセントパーフェクトエラーであります。
筋肉痛になりたくないからという理由でピッチャーをやらずにライトを守っていた今野さんはペットボトルの水を持ちながら、とてもだるそうに守ってらっしゃいました。
最悪の試合内容でございます。
この結果は我々の慢心からくるものでありました。
参加人数も減り、試合もボロ負けする。このままでは球団存続の危機であります。
試合後、お食事しながら皆で協議した結果、
もうちょっと真面目に来てくれて野球が上手な人を入団させようということになりました。
どなたか、入ってくださいませんか?
※写真は試合前、入念にピッチング練習を繰り返し、試合ではいっさい投げなかった今野さん