バセドウ病とは、健常な人では見られない抗体(TSH受容体抗体)が体の中に産生され、それが甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される自己免疫性疾患と考えられています。しかし、本当の原因はわかっていません。発病年齢は、20歳代と30歳代が全体の過半数を占め、女性に多いと言われています。
腫大した甲状腺から過剰に分泌された甲状腺ホルモンによる症状と、バセドウ眼症などの甲状腺外の症状を特徴とします。甲状腺の腫大、頻脈、眼球突出の3つが典型的なバセドウ病の症状ですが、このすべてがそろうとは限りません。そのほか甲状腺機能亢進症の症状として、動悸や不整脈(心房細動)、息切れ、多汗、体重減少などがあります。この時期に運動をすると、苦しくなることがあります。
診断として、甲状腺ホルモン(freeT4)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、TSH受容体抗体 (TRAb)の測定が重要です。バセドウ病では、freeT4が高い値に、TSHが測定できないくらい低い値になります。TRAb はバセドウ病でも10%くらいは陰性となります。甲状腺エコーも、ほかの疾患の鑑別のために施行します。