Los Ingobernables de Showa blog

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時にOcupadoな暇人が言いたいことを言う制御不能な戯言ブログ。
毎日Cansadoですが気が向いたら更新。
合言葉は「Tranquilo!あっせんなよ」。

皆様、遅ればせましてこんばんは。

12月7日、私鬼氣巣、浅香唯さんのライブ

「浅香唯Live 39サンキューyear〜あなたのそれになりたい〜」

 

 

行って参りました。

 

このレポートもライブ直後から書き進めており、本当はもっと、ライブで味わった感動と高揚を皆様にお伝えしたかったのですが…

先日の記事にも書かせていただきました通り、直前のミポリンの一件が自分の中ではまだ整理しきれていなくて…

前回の記事で今溢れ出しそうな想いの丈を綴らせていただいたのですが、まだまだ辛さや悲しみを引きずってしまっているのが現状です。

 

これはあくまで僕個人の「推し」観です。

推しはどんなにたくさんいても、僕にとっての推しは一人一人がかけがえのない特別な存在です。

心無い言葉を投げかけられたこともありますが、僕にとっては誰かが「たくさんいるうちの一人」ということはなく、誰かが違う誰かで替えが効くということもない。

一人一人が僕の人生をそれぞれ違った色で照らし彩ってくれた、一人一人が生きていく希望と力をくれる存在になってくれたと思っています。

フィクションでない現実の人間を好きになったということは、いつかはこのような時が来ることはわかっています。

でもあまりにも唐突で、早すぎて、しかも40周年目前、まだ広がる夢の途中のような時に……受け止め切れるわけがありません。

 

それもあって、なかなかライブ本編のレポート以外の部分…前書きと後書きをまとめきれず、せっかく書き進めていたレポートをこうしてブログ記事としてお出しするのもこんなに遅れてしまいました。

申し訳ないです…

チケットが当選した時から、ウキウキした気持ちで待っていた唯ちゃんのライブも、当日はどこか救いを求めるような気持ちで向かいました。

そんな状態で会場に向かってしまうようになってしまったこと…唯ちゃんにも本当に申し訳ないです。

 

暗い前書きが長くなってしまいましたが、こんな気持ちを吐き出さないと辛い状況でも、唯ちゃんのライブは本当に楽しかったです。

まるで魔法にかかったように、自然と笑顔になれました。声も出ました。

ペンライトも振れました。手拍子も送れました。

「Believe Again」や「C-Girl」、「HEARTは元気?」で客席に振られたパートを思いっきり歌えました。

何度も愛と感謝を込めて「唯ちゃーん!」と叫びました。

 

日常に戻って3連勤。

現実に引き戻された感覚にどうしようもなく辛くなった時も、楽しかったこの日のライブの記憶を思い返し、この日唯ちゃんからもらった言葉を胸になんとか正気を保ち、最後まで立って仕事を終えて帰ることができています。

こうしてちゃんとした文章で思いを吐き出せているのも、その時にもらった言葉のおかげです。

遅くはなってしまいましたが、僕に進むべき道を示し、悲しみに押しつぶされないための支えになってくれた、最高のステージの思い出を皆様にお伝えしたいと思います。

 

僕が参戦したのは7日、2Daysの1日目です。

会場到着後、すぐに物販列に並び、黒のライブTシャツとペンライトを購入。

待ち時間にフード付きの野暮ったいトレーナーからライブTシャツに着替えて、開場後は席で唯ちゃんの登場を待っていました。

 

ふわふわのハート型のつけ毛を髪につけて、白のフリフリのドレス姿で現れた唯ちゃんの姿が見えた時、じわっと胸の奥から熱くなる感覚が。

僕は後ろの方とはいえ1階席で、座席からステージ上の唯ちゃんの表情まで鮮明に見える位置でした。

本当に、変わらない可愛さです。

 

ライブに行けば推しに会える喜び、目の前で歌が聴ける喜びというものを、改めて強く強く噛み締めました。

 

今回のセットリストはこんな感じでした。

8日は参戦できなかったから、参戦した方いたらセットリスト教えてほしいな…

 

  1. 贈りもの(『Present』収録)
  2. Stay With Me(『STAY』収録)
  3. ハープ橋を超えて…( 『CONTRAST』収録)
  4. Heartbreak Bay Blues(『Candid Girl』収録)
  5. もう一度逢えるなら(『Star Lights』収録、シングル『STAR』B面)
  6. この手を伸ばして(シングル『ひとり』B面、アルバム未収録)
  7. 風のWings(『Rainbow』収録)
  8. ひとりぼっちの卒業式(『Star Lights』収録)
  9. セシル
  10. 未来へつづく朝(『HERSTORY』収録)
  11. Kiss, Honey Kiss(『NO LOOKIN' BACK』収録)
  12. Open Your Eyes(『OPEN YOUR EYES -Nude Songs Vol.2-』収録)
  13. GO!GO!40's(『PRIDE』収録『GO!GO!90's』特別版)
  14. C-Girl
  15. Believe Again
  16. HEARTは元気?( 『Nude Songs』収録)

(アンコール)

  1. 恋愛ヤンチャ娘(『Crystal Eyes』収録)
  2. Don't You Know? (『Rainbow』収録)

 

開催前、アルバム曲を「各アルバムから1曲ずつ歌う!」と宣言していただけに、今回はアルバムからの選曲が多めで、しかもオリジナルアルバムだけに留まらず、ベストアルバム「Present」からの選曲もありました。

それがOP「贈りもの」です。

この曲をOPに選んだ理由に「39周年『歩ませていただいた』感謝を込めて」なんて、嬉しくなる言葉もいただきました。

「10代の子供の声で歌ってます、よかったら…」なんて言ってましたけど、唯ちゃんの歌声はライブを通してフレッシュでした。

 

今回、12月に月が変わったあたりからアルバムを聴き込んで僕なりにセットリストを予想したりしていたんですが、大好きなアルバム「Candid Girl」の中でも、大好きな「Heartbreak Bay Blues」が聴けたのが特に嬉しかったです。

唯ちゃんは「昔は踊ってたけどステップは置いてきた」なんて自虐してましたが、会場で生で聞いた時には声量や歌声のパワーが音源の頃より増していたと感じて、そんなことが気にならないくらいカッコよかったです。

 

歌声にパワーが増してたっていうのもあるからか、「HEARTは元気?」、「Kiss, Honey Kiss」や「Don't You Know?」みたいなカッコいい曲はサウンドも相まってロックの色が濃くなり、本当にシビれちゃうくらいでした。

旦那様の西やんこと西川さんのドラムスティック投げも見られたし…

 

それでいて、全力で「アイドル」してる唯ちゃんも見られました。

代表的ヒット曲「C-Girl」のハジケっぷりは、本当に何度も見た、リリース当初の歌番組のまんまで…ペンライトを振って、手拍子をして、客席に振ってくれたマイクに答えて「C-C-Girl!」と声を出している間は、憧れの時代にタイムスリップした気分でした。

また、「GO!GO!90's」は今年55歳(ゴーゴーの歳)にちなみ、そして来年の40周年に向けた恐らく(40周年ライブでもやってくれるかな…?)このライブ限定の特別バージョン「GO!GO!40's」で演ってくれました。

唯ちゃんソロのライブはこれが初めてだというのに、三姉妹コンサートの時の「歴代スケバン刑事メドレー」に続き、サプライズな曲目・アレンジをやってくれた日に参戦できたという思い出に。

唯ちゃんの動きに合わせて目一杯、手指を「4」にしてステージ上の唯ちゃんに向けました。

 

また、歌詞が今回のライブのサブタイトルにもなっている「セシル」が、この状況下では本当に心に沁みて……

丁寧に歌う唯ちゃんの歌声、それから歌詞が、悲しいことがあった直後の心に寄り添ってくれているようで…強い味方になってくれているようで……

ラスサビのあたりからは完全に涙がボロボロ溢れ出してきました。

 

それから…唯ちゃんが「あんまり『笑いあり』とか書かないで。SNSとかでは『カッコいいステージでした』とだけ…」なんて冗談めかしてた中であんまり書くのもアレですが、ライブの醍醐味であるハプニングも見られました。

「風のWings」では歌詞間違い(演奏終了後に気づき、アカペラで正しい歌詞を歌ってました)に加え、脚が固まるというハプニングが起こり、(バッチリ見えてたけど)終了後に脚を伸ばしてました。

その後、MCで「いーーっぱい間違います!」と堂々宣言してしまうというお茶目な唯ちゃん…

でも、歌詞間違いは生で歌っている証拠ですから、僕としてはそれも全然OKなんです。

何度あったって、そんなことでライブのクオリティが下がったとなんて思いません。

また、オープニングからつけていた、ふわふわのハート型のつけ毛がライブが進むごとに取れそうになるというシーンも見られ、合間合間で何度もコーラスのえいちゃんことくるま英子さんに直してもらってました。

結果、諦めて片っぽの房を右肩にかけるということに…でも、そんなところも可愛いなって思います。

 

そしてここまででもちょくちょく話題に出したMCでは、三姉妹コンサートの時と同じく客席のファン、バンドメンバーとの和やかなやり取りが見られました。

 

唯ちゃんは結構、客席のファンの声を拾ってくれるんです。「かわいい〜!」と言われた時の「わぁお(ご本人様曰く『令和には貴重になった昭和のリアクション』)」、「ありがとう」なんてのはもちろん、「唯の自己紹介!」と無茶振りされて「フェニックスから来た少女、浅香唯です♡」と全力で自己紹介したり、「風のWings」の足が硬直した事件のあとで「わたしじゃなくてみんなも足大丈夫?座っていいよ?」と会場のファンみんなを座らせてくれたのですが…女性ファンから「座ったら寝ちゃうー!」との声が上がり、「寝ないで!目書いといて」とおどけてみたり。

 

また、ハートのつけ毛を直してもらっている最中「綿が出てる」と言われたのを「『ババァが出てる』って聞こえた〜」としょんぼりしたり、「老眼でインスタも『ハッピーバースデー』を『ハッピーパースデー』って書いちゃった」なんて言ってみたり、自虐ネタで笑いを誘うこともあれば、来年の40周年ツアーで「ドラムを叩く!」と公約し、そこで旦那様が練習を見て「上手すぎる!」、「素質ある」と褒めまくってくれた褒め上手…という夫婦仲の良さが窺い知れるエピソードでニヤニヤさせてくれたり…

また、12月4日が誕生日だったということもあってかバースデーケーキが用意されていて我々もハッピーバースデーが歌えたり、三姉妹コンサートの時にもあった記念撮影があったりと本当に思い出に残る楽しい時間でした。

 

それから……本当に直前ということもあって、ミポリンのことについても言及がありました。

「同期は大変な時代を共に戦ってきた仲間で特別」「美穂ちゃんにありがとうって言えなかったのが悔い」という思いを語ってくれた後で、「でも、私たちは前に進むしかない」というメッセージもいただきました。

僕は唯ちゃんのようには強くないし、愛する人を突然に失った経験が初めてに近く、日常に戻った途端にまたボロボロに戻ってしまいましたが…唯ちゃんだって辛い、ただのファンの僕よりずっと辛いはずの中、こんなにエネルギッシュにライブを演って、投げかけてくれたこの言葉があったから…悲しみと喪失感に押しつぶされる寸前で踏みとどまることができました。

本当に、ライブを演ってくれた唯ちゃんに感謝です。

 

アンコールでは、唯ちゃんはなんと来年の干支のヘビの着ぐるみを着て登場。

まんまるい目がついた、可愛らしい緑色のヘビの着ぐるみで出てきた時に「可愛い!」と思ってしまいました。あれを着て可愛い55歳もなかなかいないでしょう。

ただやっぱり、歌いながらステージを動き回るのもあってか暑いみたいで、次の「Don't You Know? 」の時には脱いでしまいました(ご本人様曰く『脱皮』)。

つまりあのヘビちゃんはこのライブの「恋愛ヤンチャ娘」の1曲だけのレア衣装だったわけです。見られたことがラッキー。

そして着ぐるみの下に来ていたのは可愛らしいもこもこのしっぽがついたジーンズとライブTシャツというラフな出立ちだったのですが…Tシャツは僕が買ったのと同じ黒。

三姉妹コンサートの時といい、開演前に僕が買ったものと唯ちゃんがステージで着ているものがお揃いになるミラクルが起きました。

それからさっきも言ったんですがその後披露された「Don't You Know?」が本当にカッコよくて……

本当に、ずっとこの空間の中にいたい…と思わせてくれるライブでした。

 

唯ちゃんにせっかくもらった言葉、せっかくもらった笑顔、元気、思い出、一日を生きられるエネルギー。

それに支えてもらいながら、それがあってまだ日常に戻るとギリギリで持ち堪えることしかできないような弱いファンで本当に申し訳ないです。

今は浅香唯という素晴らしいアーティストに愛を叫び、ライブまで足を運べる今この時に感謝してこの日の思い出をこれからも胸に刻み…そして、もらった言葉の通り前に進むことを目指します。

まだまだ立ち直ったと言うには程遠いですが、この後書きに書けることがまとまった今日、食欲がなくて飲み物だけ胃に注いでいたところからようやくまともな食事が摂れるようになり、小さな一歩ですが踏み出せた気がしてます。

 

次のライブのときは、会場を目指すときからライブが終わった後、そしてライブの次の日も笑顔でいられる。

そんな風に過ごして、熱く、熱く愛を語れる僕に戻れているように。

 

長くなりましたが、今回のライブレポートはここで終わりです。

ご清聴ありがとうございました。

 

会場に足を運ばれた皆様、このブログを読んでくれた皆様。

 

今後とも私鬼氣巣と、このブログをよろしくお願い致します。