すべては仏さまの思し召しと思いなさい
生前女性に大人気だった瀬戸内寂聴さん
<34日目>
瀬戸内寂聴さんの
「すべては仏さまの思し召しと思いなさい」
この言葉は、とても柔らかく聞こえながら、実は人生観そのものを転換させるほど深い意味を持っています。
◆ この言葉が示す核心
寂聴さんは「運命を他人任せにしなさい」という意味で言ったのではなく、
「起きた出来事を、心の苦しみとして抱え込まず、仏さまの大きな流れの中に置き直しなさい」
という智慧を伝えています。
その背景には、仏教の次のような考え方があります。
物事は自分の思い通りにはならない
だからこそ、抗いすぎると苦しみが増える
起きた出来事には、必ず何かの縁や意味がある
それを「思し召し」と呼ぶ。
受け入れることで、心は軽くなる
受容はあきらめではなく、次の一歩を踏み出すための智慧。
◆ 「思し召し」とは何か
寂聴さんの言う「思し召し」は、宗教的な「神の計画」とは少し違い、もっと人間に寄り添ったものです。
自分では見えない大きな流れ
苦しみの裏にある学びや気づき
人との縁が導く方向性
それらを総称して「仏さまの思し召し」と呼んでいるのです。
つまり、
「なぜ今これが起きたのか」を、恨みや不安ではなく、静かに受け止める心の姿勢
を示しています。
杜人
