1年ぶりに知人から電話があった。

霊感を持つ知人だ。

お互いに話をするうちに、色々な事が脳裏に映ってくるからだ。

何もない時には連絡をくれない。

連絡が無いのは元気の証だそうだ。

そんな知人だったが、ふと話始めた。


『 実はさ~、12月に心筋梗塞で倒れたんだよね.......』


『 え?大丈夫なの?』


『 うん、なんとか生還したよ!

倒れる前より元気になったよ!』

笑いながら答えた。


話の中で気になったので、聞いてみた。臨死体験。


『意識不明だったなら、 三途の川見た?』


冗談混じりに聞いてみた。


『 見たよ、ほんとに川流れていたよ。川の縁に切り株があって、その切り株に座って、川を見てたんだ。』


『 川の水はどんな感じ?』


『 綺麗な水だったなぁ~、川の向こう側とこっち側には綺麗な花畑が広がっていて、川には橋が掛かっていて、その橋を人々が渡っているんだ。

川の向こう側の奥の方には、眩しく光る所があって、その中に引き込まれるように人が入っていくんだ。』


『 どんな感じの服装なの?』


『 白装束なんだよ。

着物の色が綺麗な色からくすんで汚れているような色まで様々だった。帯の色も人によって違うんだ、紫色から藁の様な帯まであったよ。』


『 人によって違うんだね。

やっぱり、紫色が位が高いのかなぁ~。』


『 そんな感じかなぁ~、紫色の帯で白い着物も綺麗だったからさ~、藁の帯の人の着物はくすんでいたしね~。』


『 他には、何が見えた?』


『 三途の川を1人づつ乗った船が流れて行くんだ、川を流れていく船がふっと落ちるんだ。

引きずり込まれるかのように、いなくなるんだ。

不思議に思っていたが何処に行ったのか探してみたけど、それっきり浮かんで来なかったんた。』


『 じゃあ、川を橋で渡る人と川を船で渡る人がいたんだね?船で渡る人の服装はどんな感じなの?』


『 一緒だよ!白い着物に帯。

綺麗な白の着物に紫の帯を付けた人やくすんだ白い着物に藁の帯の人が1人づつ船に乗っているんだ。


川の途中でドボンと吸い込まれるようにいなくなる、まるで地の底に引きずり込まれるような感じがしたなぁ~。』


『 あとはどんな風景だったの?』


『 川の向こうに沢山の人影があって、迎えに来ている様な感じだったなぁ~、顔までは見えなかったけど。』


『 なんだか不思議だね。九死に一生だね!』


『 そうだよ❗元気になったから話せるけどさ~。』


生死をさ迷った人が見るこの光景は、ただの夢物語かもしれない。

だが、色々な霊体験を持つ知人の話には、何故か説得力があった。