早速、私とタカギ、ヨシヤの3バカトリオは、コンチュー探しに夢中となり、校舎の片隅に在った古い塚の水溜まりに、何か動く、水面に浮いたり沈んだりしている生き物を発見した。
この3バカは不思議に覗き込んでいたが、そこに丁度用務員のおじさんが通りかかったので、この生き物は何かと尋ねたら、「ボーフラ」だと言う。
しかし、私たち3人の頭の中に過去、ボーフラというものがインプットされた記憶がない。
「カ」の幼虫だとは教えてくれて立ち去って行ったおじさんだったが、「カ」=「蚊」だとは思わない3バカ。
幼虫だけは先生ちゃんから教えられた言葉だ。これはひょっとして、と思い、3人揃って図書室で「カ」が昆虫かと調べてみると昆虫だと判明。
こんな時だけは熱くなる3バカだ。
その後、牛乳ビンを3バカはそれぞれ手に持って、ボウフラちゃんを取りに行くと、何と多いことか、バケツいっぱいにもなり、丁度、教室の片隅に使わないで置いていた水槽の中に入れた。
「このボーフラちゃんは、「カ」になる昆虫ばい!」目をギラギラと輝かせて、3バカはクラスメートに訴えた。
クラスメートも、この3バカの熱く語る言葉に、まさか、「蚊」になるとは思ってはいない。
全会一致で飼うことに決定した。そこで何処か賢い奴がいて、逃げたらいけないと透明ビニールを水槽の上に張り付け、名札の針でプツンプツンと穴を開けた。
私は、大好きだった、先生ちゃんの目の届く所にいつも置いておきたくてボーフラちゃんを先生の机の端に置くことを提案し、これもまた全会一致で決定した。
そして、それを待ってたかのように始業のチャイムが鳴ったのである。
つゞく


