社会人6年目
運とタイミングでメーカー子会社SIerから外資コンサルに転職できてしまって、上には上がいると知った5年目だった。
今月から6年目。もう若手ヅラはできない。
トップTierのSIerならプロジェクトマネージャーとして活躍している頃だろうし、今の会社でも8年目にはマネージャとなる。
もちろん6年目でプロジェクトリーダーくらいはやっていて当然だろう。
そんな中でテック的にもコンサルスキル的にも全く強くはないしやる気はないし、この先どうやって生きていくつもりなのだろうか。
反面自尊心は強くなってしまって、金銭面では常に余裕がない。
趣味で写真集を作っていたり同人誌を出していた時代はお金も時間もないが充実していて、メーカー子会社SIerなりに上手く会社と付き合えていた。(1,2年目だったから、というのもあるかもしれないが。)
今はどうだろうか?趣味もなく、旧来の友人たちとは疎遠になっている。
生きる意味があるとすればこうして一人自由に夜にカフェに赴きPCに文字を打ち込んでいることだろうか。
いや、妻との時間は愛おしい。愛おしい時間、それだけの人生。
ゴールデンウィーク。もちろん長期休暇中であり旅行に行くにはどこも法外に料金が高い。それでも、一人だったら旅行に出ていただろうか。
沖縄離島には何か人生の大事なものがあるのかもしれない。北海道の壮大さに人生との向き合い方のヒントを得るかもしれない。
きっとそんなことはないのだろう。けれども人は希望を持ちたいのだ。そこには何かあるかもしれないと。
人生に意味があるというのも、人が希望を持ちたいと願った結果であり、本当はそんなものないのではないか。
人生に意味がないというのなら、今日から明日から、自分は何をするだろうか。
ただそこには時間、金銭、生活リソースをただ消費し、仕事で苦痛を味わい辛酸を舐め、日の終わりに妻と緩やかな時間を過ごす、それだけの毎日が続く。
人は皆それに気づいてなお正気を保って生きているのだろうか。
人生についての謎は深まり、社会人として実力をつけないまま年次だけ重ねていく、そんな毎日狂わずにいられるだろうか。
僕は無理だと思う。