昨年末から徐々にスマホ決済サービスが一般化してきた。ソフトバンク・ヤフーのサービスPayPayは大きな立役者となった。PayPay代表取締役兼CEO中山一郎社長のインタビュー記事を読む。




日本という体質
100億円キャンペーンなどで急激にユーザーを増やしたPayPayの登録者数は8月に1,000万人を突破した。
昨年10月より開始した100億円還元キャンペーンはスマホ決済に馴染みのない日本では、とてつもない衝撃を与え、瞬く間にユーザーを増やし知名度を爆上げした。
そもそも風潮として新しいものや先進的なものを拒絶する体質が日本にはある。ただ単に良質なサービスというだけでは浸透しないのが今の日本だ。実際にテクノロジーの発展に人間の好奇心が付いてきていない。モノやコトの発展には常に人間の好奇心や興味が必要である。
しかし、サプライズ好きなのもまた日本人である。
誰しも100億円還元キャンペーンと銘打ってTVCMを流しまくったら気にならない人はいない。
そんな日本の体質を理解した上でピンポイントにコストを費やしわざと「テクノロジー」にではなく「サプライズ」に興味を向かせた戦略勝ちといったところでスマホ決済サービスはPayPay社は大きく一歩リードしたのである。この「サプライズ」は一般ユーザーだけでなく店舗側にもPayPayを導入させる大きなきっかけになった。


技術革新とサービス普及
そんなインパクトを残してもはやり技術が伴わなければ人々は離れていく。ソフトバンクの営業力は世界一といってもいいと僕は思う。ユーザーが使う気になっても使える店舗がなければ意味がない。現在利用可能店舗数は申し込みベースで100万ヶ所を超えたらしい。PayPay社はその営業力と「サプライズ」で日本にスマホ決済を普及させたのだ。現在はチェーン店や大型店舗だけでなく小売商店や公共料金などあらゆる決済を可能にしている。




なぜ短期間でここまでたどり着いたのか
なぜここまで短期間でほぼ万全のセキュリティと技術を配信し続けられているのか。
それはソフトバンク社の出資先でもあるPaytm(ペイティーエム)というインド🇮🇳の会社があるからなのだ。
実はインドではスマホ決済はほぼ当たり前で、すでに4億人以上がPaytmに登録されており、加盟店も1,000万店以上と規模が大きいのだ。キャッシュレスとは豊かな生活と直結している。今まで日本人がただひたすらに拒絶してきたテクノロジーも世界で当たり前のように普及している現状を見るととても残念な気持ちになる。
ただ、PayPay 社の技術で日本も世界に劣らぬ経済基準の向上を促進させてくれると信じている。
我々は技術を革新させることはできない。
しかし、その技術に興味を持つことが何よりも大切なことだと僕は思う。




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