娘の小学校の卒業式が終わり、

校庭に出て、

彼(夫)と話していると、

わたしのまわりに、

お母さんたちがひとりひとりやって来た。

「〇〇(わたし)さん、お世話になりました」

「ありがとうございました」

と、ひとりひとり挨拶された。

なんかわたしだけがその状況を呑み込めず、

キョトンとした顔をしていると、

他のお母さん同士が、

そのやり取りをしているのを見て、

あぁ…と、そのときはじめて気付いた。

ママ友か…

ママ友って、永遠じゃないんだと。

わたしはその瞬間まで、

そんなこと、

一度も考えたことがなかった。

中には続く友もいるだろう。

けど、皆んなの挨拶を聞いていたら、

子どもを介してのお付き合いありがとう!

またどこかで会えたら宜しくね!

と、言われたわけじゃないけど、

これで終わりだね。

と言っているように、

感じたのだ。

そんなこと言ったら、

なに言ってるのー。

当たり前じゃない。

だって、ママ友なんだから…

と、言われそうだが、

わたしの中では少なくとも、

このときまでは、

そのような意識がなかったと思われる。

皆んなそういうこと、

分かって付き合ってたんだなぁ…

と、思って、

皆んな大人なんだなぁ…

みたいなことを思ったのを覚えている。

それでしみじみと少し寂しくなって、

しょぼんとしていると、

男の子のママ友に、声を掛けられた。

「どーしたのー?しょんぼりしちゃって」

えー、ママ友って、寂しいね。

と、言ったら、

「ははは」

と、笑われてしまった。

そう彼女は、

そんなことも吹き飛ばしてしまうような、

元気のある人で、

わたしはいつも助けられていた。

彼女の家は、自由業をしていた。

それから彼女の旦那さんも、

一緒に立ち話に加わって、

「ねえ、今日うちでバーベキューするよ」

「来ない??」

と、誘ってくれた。

わたしは、

わー、バーベキュー!行きたい!

と、答えてから、

隣りにいる彼(夫)に、

そのまま話しを振ってみた。

すると、なぜか無言でいる。

?バーベキュー行かないの?

彼がうんともすんとも言わないので、

「じゃあ、来るようだったら連絡して」

と、ママ友と彼女の旦那さんは、

そのまま帰って行った。

2人が帰ってから、わたしは彼に尋ねた。

ねぇ、どーしたの?

バーベキュー行かないの?

と、聞くと、

彼がイヤな言葉を発した。

「オレ行かない」

「〇〇(娘)とふたりで行ってくれば」

え、なんで?

「オレみたいなエリートにあの人合うと思う?」

は?わたしは耳を疑った。

貴方、なに言ってるの?

なに、その、人を見下したものの言い方!

信じられない!

わたしはそのとき、

彼を大嫌いになった。

わたしが今までいたのってこんな人?

こんな人と一緒にいるなんて…

ダメだ…

わたし、この人と一緒にはいられないや…

と、彼との未来が一瞬で見えなくなった。

そのとき、魂の違いを感じたのだ。

わたしは彼と違う。

職業とかそんなのどーでもいい。

もっといろんな人と話したい。

そう思っていた。

いったい彼は人のどこ見てんだろ?!

大事なのはその人がどんな人か?

じゃない!

とはいえ、

このときの気持ちから、

長い年月を経て、

今も一緒にいるわけで、

大嫌いだと思った人と、

なんで今一緒にいられるのか?

その間なにがあったのか?

家族の中で変わっていく状況や変化は、

その話しはもう少し先になってから。

しかしこの話しは別として、

違った意味でも、

こういったことって、

日常的にあるよね。

わたし的には、

邪魔が入る。

と、表現するのだが、

自分がどこかに行こうとしていて、

誰かに止められる。

行けば、

新しい出会いや気の合う仲間が出来たり、

自分にとって有益な情報をもらえたりして、

自分の世界が無限に広がっていくようなとき。

それって、

自分がその場所に、

行きたいと思う気持ちのほうが、

直感だからね。

直感は、

自分のラインに降りてくる天からのギフトだよ。

邪魔者なんか吹き飛ばして、

是非行ってもらいたいと思う。

Keiko 

つづく