帰ってきて最初のお休みでした。
といってもこれと言って何もなく。
土曜日はそこそこ寒かったけど、
おみくんリクエストで
ちびおみと2人っきりでお出掛け。
『ちびおみと
しばらく遊んでなかったから
2人で遊びに行きたい!』
と、
ものすごーく嬉しそうに言ってきたので、
ごめんね、
もちろん行ってきて。
としか言えなかった。
あたしも行きたいな…
とは言えず。
なので土曜日は
ちびおみとおみくんが居ない間
お家のことに専念したり、
いつもはめんどくさくて作らない
餃子を作ることにした。
でもこれが良くなかった。
餃子を包んでる間、
どうもおみくんの事ばかり考えてしまい
いらいらしちゃって
途中何度も
空いているタッパーや
袋菓子なんかを
床や壁に投げつけてしまった。
小さくうずくまりタオルを口に当てて
何度も何度も唸った。
どうしておみくんは
あたしのことをこんなに露骨に
避けたり嫌がるんだろう
結局帰ってきたことも
全然嬉しそうじゃない。
ちびおみと会いたかっただけ。
でも、
帰ってきたのはあたしだから。
散々荒れていたら
おみくんから
『ちびおみ寝ちゃったよー!
これから帰るね!』
とメッセージが入る。
慌てて残りの餃子を包んで
お風呂の支度をして
2人の帰宅を待った。
ちびおみは寝ていた。
そのまま寝室で寝かせておいた。
『あー!楽しかった!
ちびおみさあ、
犬見つけてずーっと走ってたよw
それからボール投げるの上手くなってて、
褒めるとすごい喜ぶんだよ!
可愛かったなー!
本当楽しかった!』
興奮気味におみくんは教えてくれた。
そうだったの。
良かったねー。
『やえちゃんは何してたの?』
あたしは家のことして
夕飯の支度してたよ。
『そーなんだ。
僕ちびおみの隣で少し寝てくるね。
いっぱい遊んで疲れちゃった!』
そう言っておみくんは寝室に向かった。
会いたかったって
言ってよ
さみしかったって
言ってよ
ぎゅっと抱きしめてよ
優しくキスしてよ
そう考えるのは悪いことなのかな
また1人になっちゃった
そんなに必要な物もないけど
とりあえず近所のスーパーに向かってみる
寒い
まだ17:00ちょっとすぎなのに
もう暗いなあ
スーパーに着いたので
なんとなくぶらぶら。
寒いからスープも作ろう。
トマトと卵のスープにしようかな。
あまり柔らかくないトマトと
いつもより安かった小口ねぎを買って
あとはお家にある卵でいいかな。
いつもよりゆっくりスーパーを回って、
いつもよりゆっくりお家に向かう。
お家に着くと、
ちびおみとおみくんの
楽しそうな声が聞こえた。
『やえちゃんおかえり!
あ!ちびおみー!待て待て待てえ!!
ぐわあああああ!このこのこのお!!』
すっごく楽しそう。
いいな。
あたしもおみくんと仲良くしたいな。
2人をぼんやり眺めながら
ちびおみのご飯を温める。
ちびおみは一足お先にご飯。
その後はまたお風呂に入ってもらって
おみくんがご飯。
また寝かしつけをしてくれて、
そのまま就寝。
たくさん遊んでくれて
本当にありがとう。
お風呂に入って
ずっとブツブツ呟いていた。
おみくんのことばっかり呟いていた。
途中また唸ったり、
水面を叩いたりした。
帰るって決めたのはあたしだから。
求めちゃいけない
あたしがおみくんに合わせるんだ
そしたらきっと上手く行くんだ
自分の気持ちは早く消えればいい
日曜日、
この日はちゃんとみんなで出掛けた。
あまり気乗りしなかったけど、
またまたおみくんのリクエストで
ショッピングモールへ。
あたしは休日のショッピングモールが
とっても苦手。
だって混んでるんだもん。
案の定道は渋滞、
モール内も人の山。
何をしたのかよくわからないけど
とにかく疲れて帰ってきました。
また夜はおみくんが寝かしつけ。
そのまま就寝。
やさぐれたあたしは
とりあえずお酒を煽って
へべれけで就寝。
帰ってきたけど、
心はとても遠くなったように感じた。