世界がこんな状況の中で、臨月を迎えるなんて思っていませんでしたが。
ただの長い備忘録です。




●34w、産休入り

4月3週目、34wに入り、ようやく産休に入りました。

最後の週は7日に緊急事態宣言、毎日出勤ではなく、可能な限り在宅で仕事をしていましたが、
行かなきゃ引き継げない仕事があったり、
引き継ぐ後輩も自分の仕事の引き継ぎがコロナのせいで遅れていたため、白紙で仕事を押し付けるわけにもいかず。


日数を絞って、日によっては上司に内緒で出向先に直行直帰も敢行しつつ、なんとか切り抜けました。

普段会社ではなく出先にいることが多い職種のため、
仕事先以外に他の会社の人とも顔を合わせることが度々あります。
最後の方は本当に、「いい加減休みなよ、まだ来てんの?」と、他社の人に出会うたびに怒られる始末。
たしかに、私もこの事態で臨月間近の妊婦がオフィス街うろうろしてたら怒るな、と苦笑いしかなく。



産休前の会社への挨拶も、本社がフロアぶち抜きで人が多いため「絶対に来るな」と言われ、一斉送信のメールのみ。

その後も遠隔で引き継ぎや残務をしつつ、やっとパソコンを開かずにすむようになったのは、4月4週目からという感じです。


ようやく、重いお腹(とまとわりつく4歳児)を抱えて自宅の片付けに着手しています。



●35w、登園自粛とステイホーム生活


緊急事態宣言後、保育園も登園自粛要請が出たので、
4月2週目から、夫と調整して在宅しながら
長男の保育園も休ませています。

幸か不幸か、我が家は私が産休間近だったことと、夫も出社日が激減し在宅が多くなったため、
家族3人(と猫とお腹の子)で、#Stayhomeが図らずも実現しています。

独身時代や、結婚から長男を生むまでの夫婦2人生活の日々含め、
ここまで家族で長時間過ごしているのは、多分後にも先にも初めて。


産休入り後は、夫と子供以外で他人と会うのは、
健診か、宅配便のお兄さんか、数日ごとに買い物などで行く近所のコンビニ、ミニスーパー、大型スーパーに行く時くらいです。


引きこもり生活になって、やはり精神的にはだいぶ落ち着きました。
特に4月に入ってからの出勤は、ちゃんと仕事をしたいという気持ちと、感染への見えない恐怖とのせめぎ合いで、
外ではともかく、自宅で夫と衝突することも多かったです。


インフラや物流、食料品や日用品の流通、医療を支えてくれている方々に感謝しつつ、
今はひとまず、自分もお腹の子も長男も、ついでに夫も、
感染を避けて無事に出産までこぎつけることに集中させてもらおうと思います。



そして、コロナのおかげ?で、毎日ママとパパと一緒にいられる長男は、一人っ子生活を謳歌中。


朝起きてから夜寝るまで、1日中、「ねぇママー」攻撃で正直うんざりしていますが。


ここ数週間は、夫が空いた時間に近くの広めの公園に連れ出してボール遊びやシャボン玉をするか、 
10万円の給付金を前借りして笑、買った自転車(補助輪付)でマンションのオープンスペースを少し走るか、
あとは、鉄道カルタ2種、鉄道パズル6種、お手製鉄道すごろく、ビンゴゲーム、をひたすらループ。
午前と午後、親が疲弊した時間はiPadか撮り溜めた「ピタゴラスイッチ」と「デザインあ」にお世話になっています。


苦肉の策でベランダピクニックもやりました笑。



かなり目を近づけたらではあるものの、なんとか字が読めることが、引きこもりの助けになっています。

コロナ禍により得られた最大の恩恵は、
パズルのピースの文字、カルタの文字、すごろくの文字など、
これは見にくそう、これは驚くほど見えてる、などを、夫とも共有しつつ日常的な視力の現状を観察できていること。



仕事しながらの頃や、二人目が生まれてからではここまでじっくり見られなかった。
就学に向け、次回の診察時や、今後の視力の相談の時に役立ちそうです。



そして、35wにして、やっと水通し。




産休に入ったら、長男の保育園の時間はのんびり部屋の片付けをして、
友人とランチに行ったり、美容院行ったり、お腹の子のグッズを見に行ったり、
そんな、想定していた日常を完全に逸脱した異常な状況下ではありますが。


できないことを嘆いてもウイルスは去っていかないので、
なるべく楽しく穏やかに過ごせるように、と自分に言い聞かせています。




●36w、都内の出産事情と逆子騒動


そんな日々の中、先日36w(臨月)となり、あと数日で正産期に入ります。


4月末現在、出産予定の都内大学病院では、出産時の立ち合い禁止、入院中一切面会禁止。

これは都内だけに限った話ではなく、すでに諦めています。
無事に産めたらなんでもいい。


産前産後には両実家の親に交代で滞在してもらう予定でしたが、
移動と人が増えること、親の年齢などのリスクを考慮しやめました。
代わりに夫に、育休ではないけれど、溜まった代休や有休、特別休などを繋ぎ合わせ1ヶ月ほど休む予定にしてもらっています。


長男の時は、出産後の国がんでの治療のために里帰り出産し、
産まれてからもしばらく治療入院の隙間に会いにくる、みたいな生活だったので、
今回は夫がが産前産後にがっつり育児に参加できる、
と、前向きに捉え、乗り切ろうと思います。





そして。



33wの健診、35wの健診、いずれもお腹の子の成長自体は順調だったのですが、
逆子、治らず_(┐「ε:)_



逆子体操などを緩くしつつ、まぁ治るよねーとタカを括っていましたが、
35wの時点で、さすがに、
「来週もう一回来てもらって、治らなければGW明け(38w)くらいに予定帝王切開の予約取っておこうか」
と主治医。


通常時ならそれも致し方ないなー、と思うのですが。

仮に緊急事態宣言が解除になったとしても。
おそらく立ち合い面会禁止は変わらない。
入院中は身内の介助が一切期待できず、かつ日数も延びる。


加えてその頃、出産予定の大学病院でコロナの院内感染も発生していました。

現在、医療事情からして、都内近郊の殆どの大学病院は何かしら感染者の受け入れ(あるいは受入準備)をしているものと思われます。

かつ、私が通うのは、NICUなどもある周産期対応可能の病院のため、
例えばコロナ陽性の妊婦さんがいたら、受け入れる側になる病院です。
(都医師会が受け入れ要請をしている)


誰がいつ感染するか分からない今、
それはもう覚悟してたものの。

やはり院内感染が出て動揺し、
それから数週間で帝王切開。
面会なし、退院後も、長男を保育園に預けられるか、親を呼べるか見通せない。
 

ついでに言うと、帝王切開をした場合、以前卵巣嚢腫の摘出時にした腹腔鏡手術ができなくなる場合がある、というのも耳にしたことがあり。
再発率が高いとされる嚢腫のことも頭をよぎりました。




え、さすがに結構きついかも。
と、私のメンタルは急降下。




逆 子 さ え な お れ ば !



予定日は5月下旬なので、少し時間を稼げるかもしれないし、
普通分娩の可能性も高くなり、産後の入院日数も減る。
(実際どうなるかなんて分からないけど)




そこから数日、怒涛の逆子治し作戦が始まりました。



それまでずっと鳩尾あたりに、子の頭が居座っており、お腹の下の方や脇腹で手足が動く感覚はあったのです。

まず駆け込みで、鍼灸院へ。
鍼ではなくお灸だけでしたが、自宅用キットもいただき、家でも(風呂場で)モクモク。

そしてお腹に張りがなく、胎動が激しい時を見計らい、
暇さえあれば、逆子体操と呼ばれる、骨盤を高くした仰臥位か、女豹ポーズ。
長男とのパズルも女豹ポーズで笑。



そんな生活3日目。



頭や背中、お尻の位置を探りまくっていたせいで、
夕方、骨盤を高くして寝ていた時に、下の方にハマっていたお尻らしきフカフカと膝らしき出っ張りが、少し動いたのが分かりました。


変なポーズで微動だにしない私に引き気味の長男と、呆れ気味の夫を無視し、
推定お尻を撫で回して胎動をうながし笑、頭側が重力で下になるように仰向けから横向きになり、
腰の痛みと逆流性食道炎に耐えつつ1時間。

無理な姿勢に疲れ、うとうとしかけた時に、
モコモコっと、頭が鳩尾から脇腹の方に移動した感触がわかりました。



動 い た か も !



すかさず立ち上がり、しばらくは頭が自重で下側に下がるように立ったまま家事を。


なんと、その後明らかに、胎動の種類が変わり、鳩尾に感じていた硬い頭蓋骨の感触もなくなりました。
「治った!」と騒ぐ私に半信半疑の夫。
それが、36w0d、臨月初日のことでした。





そして、昨日。


出入口は1ヶ所のみ、完全防護の看護師に熱を測られつつ、
厳戒態勢の大学病院へ、逆子の確認に行ってきました。


連休前なのと、里帰り出産を断られた後期妊婦も緊急で受け入れているせいか、
基本新規患者の受け入れはしていないのに外来は結構混んでいました。



「回ったかもしれません」と診察室で伝えてみると、
「まぁまぁ、どうせどっち向きでも産むんだから」と、冷静にエコーを当てる主治医。





「あ、ほんとだ」





ほ ら 、 治 っ て た ー !



お尻が骨盤から外れた感触がわかった話をすると、
「外回転自分でやったの?」
と、もはや苦笑いの主治医。
(以前逆子鍼灸は「おまじない」と言っていたので伏せておいた)




なにはともあれ。


「じゃあ予定入院の予約は見送って、陣痛を待つことにしましょう」


と、2週後の入院予約は無くなりました。



そもそも経産婦なのでもう何週で生まれるかもわからないし、帝王切開になる可能性だってあるし、
予期せぬ破水や陣痛より、むしろ予定入院の方が計画を立てやすいという面はあったのですが。



無事に産まれてくれたら、なんでもいいけど、事態が事態なので最善は尽くしたい。


なるべく健康にお腹の中にいてもらい、
5月後半、少しでも環境が改善した状況で、外に出てきてくれたらと願うばかりです。






いろんな場所で、いろんな環境下で、
いろんな思いをしながら皆さん過ごしていると思いますが、
どうか、ご自身と家族の健康がなるべく優先できますよう。


そして、早く「密」な距離で笑い合える日が来ますように。





あ、布マスク、妊婦さん増量分は我が家には来ておりません笑
都が配布予定の妊婦さん用タクシーチケっとはいつ来るのやら。産んじゃうよー。