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9月上旬に胚盤胞を移植し、中旬に陽性判定をいただきました。
そこからは、ホルモン補充の投薬をしながら、1週間ごとに受診し、エコーをしながら、
胎嚢、胎芽、心拍確認までフォローアップをしていました。


●〜8wまで

ここからは完全に私の覚え書きです。

〔4w〕
5日目胚盤胞移植の場合、判定日だったBT9が、ちょうど4wと言われました。
そして、約2週間、出血止め(プラノバール)と吐き気止め(プリンペラン)が追加。
ホルモン補充は、本当に大変だなぁと、大量の薬と共にテンション下がり気味。

基礎体温は普段測ったことがありませんでしたが、平常時は平熱35度台の私。
しばらく36度台後半が続くいわゆる高温期で体がだるいなぁという自覚はありました。

とか言いながら、まさかのこのタイミングで、日帰り出張で山の中を長靴でわさわさ歩き、トラックでガタガタ揺られたりする日もあり(笑)
「大丈夫だろうか」という不安と、「なるようにしかならない」という達観とを行ったり来たりの日々。
長男はこの頃、昼間のオムツはすっかり外れたのに「おしっこちょっぴりもれたろう」が続いており、私と衝突気味。
夫不在のワンオペが続いたこともあり、ちょっと息切れの頃でした。


〔5w〕
クリニック受診、胎嚢(8.1mm)確認で少しホッとする。

この日、少し考えて、PGT-M検査後に凍結保存していた胚盤胞4つ
(正常胚1つ、他ハイリスクモザイクや検査不能の不明胚など3つ)のうち、
正常胚以外の3つを廃棄することを決めました。

理由は、正常胚を移植した今でも、精神的にかなり不安な日々を実感していたから。

仮に、この妊娠がダメになったとして。
もう1つ残っていた正常胚の移植には挑戦するかもしれませんが、
その他のハイリスクモザイク胚や不明胚を移植するかと考えた時、
精神的に、多分できないと思いました。

検査前に凍結していた17個の胚のうち、5個を残した時点では、
ほんの少しでも着床の可能性があるものは残しておきたいという意識でいましたが、
思った以上に、「本当に大丈夫だろうか」「なにか手違いや間違いで大変なことにならないか」
という不安が大きく、
高度生殖医療の恩恵を受けながら、それを信じきれない原始的な感情がありました。

じゃあ「不安な胚は今廃棄する」という選択は正しいのか。
これについても悩みました。

心の中にある「ブラック私」からは、
「他の遺伝が確定していた胚は、なんだかんだ廃棄しているのに、今更?」とか、
「移植する気がないのに、長期間葛藤したら、そのことが廃棄の免罪符になるのか?」など、冷静な声が。

PGT-M、PGT-Aを行った時点で、私は「選んでいる」。
誰でもない誰かに向けての言い訳を探すのではなく、そのエゴごと背負おうと思いました。
きっぱり決断し、今の妊娠に向き合いたかったのかも。

「受精卵(胚)は命か、人間としての尊厳はあるか」
「PGT-Mに伴う選択と、多くの体外受精で行われている胚の選択・廃棄は何が違うのか」

答えは、選択した1人1人が、その理由と共に考えることだと思います。




話がそれました。





この頃から、吐き気と倦怠感、口の中の気持ち悪さがあり、つわりが始まった模様。
やっと夫が帰国しましたが、その日の夜に少量の出血がありました。
鮮血ではなかったので、次の診察まで様子見。



〔6~7w〕
6wのクリニック受診では、心拍が確認でき、胎嚢も21.0mm。
ただ、子宮内出血があるということで、「安静度1」と言われ少し落ち込みました。
無理はせず、でも土日はやはり夫は仕事で、長男をなるべく連れ出してサービス。
JR東海の電車イベントで、浜松に1泊旅行も行きました。
動きは最低限、歩きはのんびり。家事をしなくていい分、リフレッシュできました。


7wに入ってからも少量の出血がありましたが、鮮血ではなかったのと、
つわりの症状は続いていたので、子宮内出血が排出されていると信じて、様子見。
翌日のクリニック受診では、胎嚢33.mm、CRL11.4mm。
子宮内出血は、範囲が広がっていないので、このまま安静で吸収、排出を待ちましょう、とのこと。


ちなみに安静とは言いつつ、出勤、子供の世話は続けておりました。
なるべく朝の保育園送りは夫に頼んだりしていたものの、お迎えの時は電動自転車にも乗ったり。
立って抱っことかはさすがに控えましたが、「なるようにしかならない」と唱えつつ、日常生活をやり過ごす感じ。



●羊水検査を考える

〔8w~10w〕
8w後半に再びクリニック受診。
出血はほぼなくなってきており、「大丈夫だよー」と言ってもらい、少し安心。
CRL21.1mm、心臓、NTも問題なし。

「母子手帳もらっておいで」と言われて、ただただ不安、という時期から脱しつつありました。
そして、9wに入り、エストラーナテープ終了。
膣錠も終了。

かなりストレスだったので、ここら辺の期間でこれが一番嬉しかった笑


母子手帳を受け取りに行ったり、吐くほどではないけど、吐き気、口の中の気持ち悪さ、食欲の迷走、膨満感、喉の詰まりみたいなつわり症状が続いたりしたことで、
表面上はそこまで問題のない経過なのに、
なぜかつきまとう不安感や確信のなさみたいなものが少しずつ薄れてきた気がしていました。

余談ですが嘔吐恐怖症の私。
先端恐怖やら魚の顔恐怖症(突然のカミングアウト)やらいろいろ面倒ですが、気持ち悪くても吐けない。
うまく吐けたらスッキリするのかなと思いつつ。



一人目は自然妊娠だったからか、遺伝のことは心配だったけど、もっとのほほんとしていたなぁと。


初期流産は染色体異常がほとんどと聞くので、PGTAをしている以上、その可能性は低いと分かっていても、
不妊治療、しかもいきなりの顕微を体験したことで、
目的が不妊治療ではなくても、そっち側に引きずられてしまった感がありました。


そして、9週を過ぎたことで、次のステップとして考えるようになったのは、
羊水検査(あるいは絨毛検査)を受けるか受けないか、ということ。


以前カウンセリングに通っていた大学病院は、筋ジスなど、現行で日産婦の審査が通るPGTMの疾患に対して、確定目的の羊水検査を行なっているという話を、以前患者さんから聞いていました。

ネットで調べる範囲でPGTMをやっている方も、羊水検査で確定していたので、
まぁやるのが普通なんだろうな、という感覚。


ぼけっとしていると週数は進んでいくので、9週に入った時点で、このPGTMを受けるにあたってカウンセリングを受けているクリニックの先生に連絡をして相談のための予約を入れました。