ほっとする音質が魅力の 『LPレコード』 でJazzを聴いています。 私のLPレコードの
コレクションからランダムに1枚を選んで聴き直し、感想や思い出を書き綴ります。
では、No.1171です。   

イメージ 1 ・アルバムタイトル
   Blow Up ~ Isao Suzuki
 ・パーソネル
   Isao Suzuki (b,cello)
   Kunihiko Sugano (p)
   Takashi Mizuhashi (b) *
   George Otsuka (ds)
 ・オリジナル レーベル / Three Blind Mice
 ・録音 / 1973年3月
 ・収録曲
   A-1 Aqua Marine *
   A-2 Everything Happens To Me
   A-3 Blow Up *
   B-1 Like It Is
   B-2 I Can’t Get Started *
   B-3 Low Flight *



本題に入る前に、健康上の理由で本ブログの投稿は不定期になりますが宜しくお願い致します。

ベースの Isao Suzuki (鈴木勲)です。

鈴木勲は1936年1月に東京で生まれました。 大学を卒業し1956年にプロ・ミュージシャンになると、ジョージ川口・ビッグ・フォー、松本英彦カルテット、渡辺貞夫カルテットなどに参加します。 1970年に渡米してアート・ブレーキーとジャズ・メッセンジャーズのメンバーになり、翌年帰国して自己のバンドを結成し活動を続けます。 今回採り上げたアルバムは1973年に気心が知れた仲間と一緒に録音したもので、レーベルは日本の Three Blind Mice (TBM)です。

TBMレーベルは1970年に設立され、日本の新進ジャズ・マンを中心に約130名のアルバムをリリースしました。 日本のブルー・ノート・レーベルと評価するファンも多く、音質が良いのもその特徴の一つです。 私がジャズを聴き始めた頃には、まだ TBM はアルバムをリリースしていました。 しかし耳学問ではなく専門誌などを読む目学問が多かったこともあり、日本のジャズにはあまり関心が向きませんでした。 従って、その頃は TBM のアルバムは殆ど購入しませんでした。 さて、本作はその TBM の15枚目のアルバムで、このレーベルの中でも人気の高いアルバムの1枚です。 鈴木勲トリオとカルテットの演奏が収録されており、トリオはピアノ・トリオですが、カルテットはワン・ホーンではなく、ピアノ・トリオにチェロが加わっています。 鈴木勲はチェロを弾き、ベースは水橋孝、ピアノとドラムスはトリオと同じ菅野邦彦とジョージ大塚です。 このメンバーを見ただけでレベルの高い演奏が期待できることがわかり、実際に期待通りの演奏を聴かせてくれます。

本作には6曲収録されており、鈴木勲の自作曲が3曲(A-1,A-3,B-3)と、ジャズ・オリジナルやスタンダードが3曲です。 A-1 Aqua Marine は鈴木勲の弓弾きによるチェロが印象的で、録音の良さもあり心に直接響くような演奏が聴けます。 タイトル・チューンの A-3 Blow Up では鈴木勲はピチカートでチェロを弾き、リズミカルに曲を進めます。 菅野邦彦のピアノもイイ感じです。 そして、心に直接響くのは A-1 と同じです。 この2曲の自作曲に挟まれた A-2 Everything Happens To Me はマット・デニスの曲で、多くのミュージシャンが採り上げています。 ここでは菅野邦彦が楽しいピアノを聴かせてくれ、鈴木勲はベースを弾きます。 B面も同じような印象です。 TBM が新譜をリリースしていた頃の私は日本のジャズを全く理解していなかったことを改めて認識しました。 評判通りの名盤です。