いつかこの事を書こうと思っておりました。

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乳ガン  恋

まだ若く独身の乳ガン患者に、まして乳房を全摘した者にとって『恋』って、ハードル高いですよね。

恋のパートナーとしてがん患者って、なかなかね重いじゃないですか…。
恋をしたらしたで、ベッドをともにする時に自分の身体を受け入れてくれるのか…。
とか。

もちろん恋とか愛とかって、そういう問題じゃなくて、相手のお人柄や雰囲気や生き方考え方に共感したりするもの。

ガンだろうが、乳房が無かろうが関係ない。
そんなことは頭では理解するけど、やっぱり気にするのは当たり前。

私の場合、乳ガンになって当時の彼に病気や身体のことをあからさまに拒否され別れたものとしては、トラウマでしかない。

乳ガン告知から既に五年以上だった私は、もちろんこの間も何もなかったわけではない。
少し気になる人が現れてみたり、有り難いことに恋心を打ち明けてくれる人もいた。
けれどどれも、私の身体をさらけ出す勇気が持てなかった。
きっと、互いにそこまでの気持ちが無いと、なんとなく悟ったからなんだと思う。

そんなトラウマ全開な私にも、病気をしてから五年以上経ってやっと、乳ガンである私を受け入れて、乳房のない身体を愛でてくれる、そして私自身を認め、味方になり、側にいてくれる人が現れました。

いや、乳ガンな私を心配はするが、乳ガンだろうと乳房が無かろうと、気にしていないと言うのが正解かも。

ただ、ひっそりと寄り添い、ふたりで穏やかな時間を育みたい。
その時間を共有する為に、自分の努力をして行きたいと思います。

乳ガン患者の一例でした。