小さい頃から、覚えが悪く、性格の良いとは言えない私に比べ、姉は、何だって出来た。
優しくて頭も良くて美人で運動神経も良くて…
ある日、父に言われた。
「姉より何か一つでも上に立てるものや、勝るものを探せ。勝ちたいと思わないのか?」
と言われた。
あの時、父は、私の「やる気」を引き立てようとしてくれていたのだと思う。
おそらく、普通の子供だったら、褒められるために一所懸命になるのだろうけど、私は違った。
「なぜ姉に勝るものを見つけなければならないのか」
小さい頃は、それだけが疑問でしかなかった。
そして、その考えは高校入学まで続いた。
だけど、私は姉より劣っているとは思ってなかったし、自分には自分の良いところがあると信じて、余計に姉の性格とは対照的になっていった。
私は、頭が良くなかったので、比較的、偏差値の低い私立を単願で受けた。
入学してからというもの、テストは毎回、赤点ばかり。
ある時、姉の隣で独り言を言った。「なんで私は、こんなに出来が悪いんだ、なんで、こんなに勉強しなきゃならないんだ」と。
すると姉から完璧すぎる見事な返しがきた。
「当たり前だろ私(姉)はアンタ(私)が隣で洋楽聴きながら踊り狂ってる時に必死こいて勉強していた。その見返りだろ。勉強すれば結果はついてくる。けど、おまえは、してこなかったし努力しなかっただろ」
そう言われた瞬間、不思議と怒りはわかなくて「確かにww」って見事に納得がいった。
思い返せば、私は、いつだって姉の邪魔になることばかりしていた記憶しかないw
ただ、姉は、隣で踊り狂う妹に対して、文句一つ言わず黙々と勉強しつつ、時々、休憩に。と私の、お喋りに付き合ってくれる素晴らしい姉だったなと思う
その時、気づいた。小さい頃から今に至るまで、何故、「姉に勝ちたい」と思ったことがなかったのか。
それは、きっと小さい頃から気づかない内に姉を尊敬していたんだと思う
正直、なんとなくで、何とか生きてきた…生き延びてきた私が、姉に勝るものを見つけるなんて…努力してきた姉に対して大変、失礼だと感じる。
後輩からも家族からも姉と比べられても私は姉に勝ちたいと思ったことは今でも一度もなくて、ただ、尊敬あるのみ。で。
ただ、そんなクセモノの私だけど、これだけは譲れない大切なものを、自分で見つけたんだ。私を姉と比べず、私だから良いんだ。と言ってくれる素敵な人を