高次脳機能障害
僕は国が難病認定の「高次脳機能障害者」です。長文失礼。脳の半分以上が機能せず、十数件の障害が混在しています。記憶障害が最たるものですが、「思ったことをすぐ口にする」「無理だと思うことには手を出さない」「言葉を選べない」症状や「相手の言ってることが理解できない」「思うように話すことができない」失語症も含まれています。この障害には「理由もなく突然怒り出す」と言う症状をよく聞きますが、幸い僕は感情の怒る、悲しむという感情が欠けているので、それはありません。また三大欲求もなく、人を好きになったり嫌いになったりしません。好意もなければ悪意もないのです。国も高次脳機能障害者支援法が今年4月にやっと施行されました。僕の言動により今まで多くの友人が離れていきました。しかしそれは僕にはない性格ではなくコントロールできない脳から来るモノなのです。そのことを理解してほしいです。皆には健常者ではなく障がい者であることを分かってほしいのです。関係修復に費やす時間は、もうないと思っていますが、当時の僕は健常者で、今の僕は重篤な障害者であるという事をぜひ理解していただきたいと思います。一番切ないのは、障害者であることを自覚していることです。今までの数十年にわたる記憶も、心停止して13分後に蘇生した瞬間しかありません。その後も記憶は日々消えて、今日のことも明日には忘れています。僕の人生はたった一日だけで終わります。幸いにも、楽器が吹ける?と言うのは非陳述記憶と言って、体が覚えていたことです。僕は吹かされているだけです。でも、それにより新しい友人が出来たり、またTVで特集を組んでもらった後、社会人になってからの旧知の友人が僕を探してくれたことは、とても救われた思いでした。