ブログネタ:育った街はどんなところ?
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それほど大きな都市ではない。
だから北部に広がる小高い山が、街のどこからでも見ることが出来る。
そこに住む誰もが、その山の見える方角で自分が街のどの辺りにいるのか知った。
南北を貫く道路が二本。東部のバイパスは、車の通りも激しい。
僕が日頃使っているのは、西部にある旧道だった。
とはいえ、北部にある大きな駅と自宅から最も近い小さな駅もあって、
旧道沿いには、いろんな店が途切れることなく並んでいた。
子供の頃の僕が行くといえば、パン屋さん。
目の前には全国展開しているスーパーもあるけれど、朝食用のパンは
そこで買うと昔から決まっていた。
その近くに、散髪屋がある。
隣はカメラ屋で、その隣が自転車屋。
その周辺にある生肉店と酒屋もよく通った。
生肉店では時々父親に頼まれて焼く鳥を買う。
もちろん、酒屋でビールを買うのも忘れない。
駅前を過ぎれば雑貨店が見えてきて、そこに見える横道を行けば、
通っていた高校や中学校にも行ける。
僕は道なりに進み、幼馴染が住んでいる内科医院をさらに歩く。
バス停に人がいる。向かいの製麺所からは機械の音が聞こえている。
やがて自動車整備工場とお好み焼き屋のわき道を入ると住宅地がある。
マンションやアパートの先に二十戸ほどが片寄せあって建っている。
僕は、その一戸に住んでいた。
もちろん、そこからもあの小高い山が見えている。
僕が幼少の頃に過ごした街は、そんなところだったと記憶している。

