あの人に離れられてしまったことは体の一部がかけてしまったのことなのかもしれない。その人と関わることで、心を許すことで相手の存在そのものが自らを形成するアイデンティティになっている気がした。その人と過ごす時間は誰でもなく"私"の一部分になる。しかし失恋など、その人と離れることで自分という存在、アイデンティティが欠けてしまった状態になる。そのため心に穴が空いたという表現もあるように何もかもが上の空になる。自分が何者かわからなくなるからだ。

次の階段に足をかけただけで体重は後方に深くのしかかったままだ。