乳白色の入浴剤から見える、華奢で色白くて綺麗な背中。

髪を上げてるから、うなじに目がいってしまう。

 

「ふう…」

 

こんな触れられそうなのに、触れることを躊躇してしまうぐらい綺麗。

 

「…ねえ、こっち向いてよ」

 

「…」

 

「寂しいじゃん、こんなに広いお風呂なのにさ、隅と隅にいるなんて」

 

「いいえ」

 

ああ、どんどん隅に行っちゃう。

すみっコぐらしなの?

可愛い…けど、こんなの私にとって拷問に近いよ。

 

さっきからこれを永遠と繰り返している。

近づくとちょっとずつ逃げていく。

 

理性が保てない。

触れたい。

 

「由依〜」

 

「あっ」

 

後ろからゆっくり近づき、抱きしめ、由依の頬に理佐の頬をくっつける。

 

「由依あったか〜い」

 

「あの…」

 

「ん?」

 

「私、捕獲されてます…?」

 

「だって由依ちゃん、恥ずかしがって逃げちゃうんだもーん」

 

そう、理佐の両腕はがっつり由依のお腹にまわっている。

耳がかわいい。小さい。

 

「耳まで真っ赤にしちゃっている赤ずきんちゃん、逃すわけにはいかないからね〜」

「!?」

 

耳元でささやけば、ばっと振り向く。

 

「やっとこっち向いてくれた〜。さっきも洗いっこしたかったのに逃げちゃうし?」

 

「それは!理佐さんが綺麗すぎるからであって…」

 

恥ずかしいのか、また前を向いてしまった。

 

「私の体見て恥ずかしくなっちゃうのも、かわいい」

 

耳元でまた囁く

 

「んっ」

 

由依は即座に首を捻って、その刺激から逃げようとする。

 

「…感じちゃった?もしかして、耳弱い…?」

 

理佐は由依の耳裏を舌で触れてみる。

 

「やぁ…っ!」

 

口角が上がってしまう。

いい反応。

でも…

 

「手どけて、動かないで…」

 

恥ずかしいのかしきりに手で耳を隠そうとするので、理佐は由依の片方の手を恋人繋ぎにし、もう片方の腕で刺激してない片耳を撫でる。


「んぁ・・・っ、り、りささん・・・」


完全に理佐にされるがままの由依。


「耳やぁ・・・っ!!」


ーチュッ


「かわい」

 

理佐は完全に由依に夢中。

耳たぶを噛んだり舐めたり、耳の付け根を舌先でなぞったり。


「はぁっ・・・」


刺激をする度にピクピク反応する由依に、理佐の頬が緩む。

気づけば由依の口が半開きで、この刺激についていけないようだ。


「由依・・・っ」


さらに刺激を与えようと、理佐は指を耳の中にいれ、片方の耳たぶを噛む。



「嫌っ!!!!!!!」


「由依!?」


理佐の目に映る由依は、大粒の涙を零していた。