男の部屋へと走りながら電話を掛け続けるが、なかなか出ない......
そしてやっと出たと思ったら、今度は何も聞こえないのだ.......
私は必死で彼女の名前を叫んだ......
さっきまで悲鳴を上げていた彼女の声が聞こえない................
それでも私は彼女の名前を呼び続けた....
すると、
「ねぇ?ねぇ? ど~ちたのぉ~?お薬飲む~?」 「ねぇ、起きてよぉ~」
そこでまた電話が切れた........
何がどうなっているのか.........男の声だが............赤ちゃん言葉なのだ!!
間違いなく、奴の声なのだが...........
どうなっているのか.............
電話を掛け続け、やっと出た! すると今度は奴が唸っている!
「う~~~~」
私は彼女の名前を呼び続けた......すると奴が、
「はい.....]
キレた私は奴に電話越しに言った!!
私は叫んだ! 「テメェ、○○○に何した!!」
その男は言った.......
「殺した」
奴はその一言を吐いて電話を切った........
私はその言葉を聞いた瞬間、体中の血の気が退いていくのがわかった.........
そして口の中、鼻の奥で血の味と臭いがしたのを覚えている.....
おそらく、どこか血管が切れたのでしょう........
もうダメだ、私の力ではどうにもならない.....
ニュースでよく聞く男女関係での事件の類.........
もうダメだ......
私は、警察に電話しました.....
事の経緯を説明し、現場近辺の住所を伝えました.....
緊急で向かわせるとの事.....
その時まだ、男の部屋までたどり着いていない私は彼女の名前を呼びながら全力で走り続けました......
体中の血が逆流し、体調がおかしくなり何度も嘔吐しながら走り続けました......
男のアパートにたどり着いたはいいが、部屋がわからない!!
4階建てで、20戸近く部屋があり何処だかわからないのである!
会社の担当者に電話し説明して聞いてみるが、放っておいていいんじゃないの~?の一言.....
キレた私は、散々脅しまくり部屋番号を聞き出した頃に警官4人パトカー1台、バイク2台も到着......
走りながら親友にも電話したのでその彼も心配して来てくれて、全員で男の部屋へ向かいました......
部屋のベル鳴らしても出てこない......
5分ほどし、警官達もこれはさすがにヤバイ状況かもしれないと確信し始めた頃に突然玄関が開いた!
そこには奴が立っていて、全員を見回して一言.....
「一体、どうしたんですか??」
完全にブチギレた私は、奴に飛び掛りましたよ!!
警官4人に止められても収まらず、親友まで止めてくれましたがもう止まらない!!
5人を引きずってでもコイツは絶対離さない、許しちゃ置かねぇ、生かしちゃ置かねぇ、と大暴れ状態......
警官は警棒出すし、これ以上やると公妨(公務執行妨害)で逮捕するとまで宣言されましたが、警棒だされようがこっちにも武術の心得はある!! 私は彼女の事を考えるとそんな事構わなかった......
しかしその時、部屋の奥から彼女が.....[大丈夫だから.....私、大丈夫だから.....] の声......
生きていた! 彼女は生きていたのだ!!
ただあまりの恐怖に失神していたのだ.......
私は安心したのか全身の力が抜け、その場にへたり込んでしまいました.....
警察官の事情聴取が終わり、部屋から彼女を出してもらい話をしました......
あれだけやめろって言ったじゃん!! 私は彼女を叱った.......
彼女は....「だって......だって............]
何かを言いだそうとしていたが私が止めた.................「もういい!終わり! ここで終わり!! わかったね??終わりだよ?
新しく人生やり直しなさい!!」
私はそう言って彼女を抱きしめてあげた......彼女はずっとごめんなさいと言いながら号泣していた......
この時、彼女が何を言いたかったのか、何故ずっと謝っていたのか後になって思い知らされる事になろうとは.......
結局、彼女が本当に言いたかった事の核心部分に私は気づいてあげられなかったのだ!!
後日、男の情報が色々と入ってきた......
この男、こういう事は今回が初めてではなく何度も繰り返していて、
過去には本当に女性が自殺していた事が判明した!!
そして他にも、2人の女性も自殺未遂を繰り返したり精神を病んだりしていたのです!!
しかも、そのすべてに例の彼女と名乗る女が関わっていたのである.....
事件以降、会社を休んでいた彼女は派遣会社の事件もみ消しに遭い移動されるのを嫌がり辞めて実家に帰りました
男の方は別の派遣会社だったのですが、逃げるように辞めて行ったのですが.........
例の彼女と名乗る女と仲良く暮らしているそうだ.....
これで終わったと思っていたら、翌日から大変な事になった.......
男の彼女と名乗る例の女が掲示板2ちゃんねるの会社のスレにあること、ないこと書き込み始めたのだ...
そして、彼女が誰にも知られたくない事や、当人達しか知らない話すべてを掲示板でブチ撒け始めて会社中が大騒ぎに.....
内容は、ここでは書けませんがそれこそ酷いことばかり.....
それを知った彼女は、すべてを私に話してくれました.......
もう、隠す事も出来ず皆に知れ渡ったすべての出来事を......
彼女は、私の友人からその男を紹介してもらったその日に無理矢理に押し倒されていたのです!!
最初の頃、元気がなかった時.....彼女が私に何かを言おうとして言い出せずにいた事がこれだったのです!!
そして、事件のその日私が彼女が言い出す寸前で止めた話......
彼女はその男の子供を身ごもっていたのだ!!
それを男に伝えたくて、断られても子供に罪はないから産んで自分で育てる事、認知はしなくても事実を知ってもらおうと伝えるのと、今後の付き合いを断りに行ってあの事件だったのだ!!
実家に帰った彼女は、産むつもりだった......
何もかも忘れて子供と一から出直すはずだった........それなのに、何ヶ月も実家や携帯、2ちゃんねるなどに例の2人から書き込みされ、さらにそれを面白がって尾ひれをつけて心無い書き込みが相次ぎ.....
彼女はついに精神に異常をきたし、どうにもならない怒りをお腹の子にぶつけたのだ.............................
そして..................
我に返った時、自分のした事があの二人が自分にも他の女性にもした事と同じだと自分を責めて.......
自らの命で償ったのだ!!
あの事件の直後、私のプライベートでも色々ありました.......
入院中の母がベットから落ち頭を強打し、脳内出血を起こしてしまったり.......
事件や母の事が重なり私自身も、ストレスで胃に穴が開き血を吐き、腎臓をやられ血尿が出............
そんな時でも彼女は私を気遣ってくれて........................................
そんな、優しい女の子だったのに...............
彼女は、元の肌が判らなくなるほど徹底的に自分を切り刻んで亡くなりました
そして彼女の私への最後の言葉が................
○○さんが私にしてくれた事は、忘れません!
本当にたくさんありがとう
仕事場に残れるように会社で皆に頭下げてくれたり、違う業者なのに頭下げてくれたり.......
残れなくてごめんなさい、期待に応えられなくてごめんなさい
○○さんがしてくれた、たくさんの事忘れません!
これだけは絶対です!!
ありがとうございました、本当にありがとうございました
さようなら。
この言葉を私に残して彼女は自ら天国へと旅立ちました
彼女は今、安らかに眠っているのだろうか??
本当にこれでよかったのだろうか??
何度も助けてあげられるチャンスはあったのに、話聞くよと言って置きながら
結局何も出来なかった私............
そう。
私は彼女の事が大好きでした
最初から彼女に惚れていました
決していい男ではないけど、
こんな自分でもアプローチしてくれる女性は何人かいましたが、
好きな人も守れない、何も出来ない私に人を好きになる資格などないと思う。
12月なんて嫌いだ。
