報告4月23日、24日と気仙沼に行ってきました。
今回運び込んだ物資は企画からは歯ブラシ1000本。
他にカップ麺4000食。スポーツブラ100着。タオル。玩具。お菓子。
現地は青果市場を物資の受け入れ先としてハブ地点としてそこから避難所へ分配という形をとっていました。
食料以外はもう受け入れないという事でしたが、避難所に足を運んでみると食料以外の物もまだまだ必要と言われ、うまく体制が機能していない印象を受ける事を否めませんでした。
受け入れ先で作業にあたっている人の話では瓦礫の撤去が進まずまだ埋まっている人達が多くいると言う事。
その為ボランティアの人達ができることが少なく、待機の指示で溜まってしまっている時間が長いという実状。
掃除。雨が降ると今はまだ何もしてもらう事がないというのが現実でした。
肉が食べたい・・・
保管ができず難しいという問題をわかったうえでのその声は切実でした。
まだまだ炊き出しは必要とされています。
後は何といっても現金。
津波に飲み込まれて崩壊してしまった場所以外にあるコンビニ、スーパー、ガソリンスタンドなどはかなり復旧しており、物は手に入る距離にあるにはあります。
しかし被災者のみなさんには現金がありません。
大手に集まった募金は国を通し、県を通し、市を通し、被災者の手元に届くのにはあまりに時間がかかると言う事。
しかも報道で福島の事ばかりがされるので、福島にお金が流れ、自分達は後回しになるんじゃないか？との不安の声を多く漏らされていました。
10万円・・・2万円でいいからとにかく早く、全員の手元に均等に欲しい。切実な訴えです。
気仙沼市役所に直接振り込むという方法がありました。
そうすればそのお金はその地域の人に確実に廻るとの事。
役所の方にその点をもう少し深く尋ねるとその通りだと返ってました。
ただしそうすれば被災者の方々の手元に早くお金が届くのか？
それは・・・国や・・県・・の指示の元・・・。
スピードは変わらないかもしれないと言われました。
どうしてそうなるのか・・・？
言いたい事はたくさん浮かびましたが、言ってもしょうがない事なので、何も言いはしませんでした。
彼も間違いなく被災者で避難所暮らしをしている一人です。
僕のする範疇の話ではありませんでした。
しかし憤りは大きかったです。
避難所の係の人の話。
衣類はもういらない。僕たちより以前に広島から多くの衣類が運ばれてきたそうですが、総て持って返ってもらったそうです。
申し訳なかったんですが・・・
そう表情を歪められておられました。
置き場がないのです。
今必要な物は消耗品。
トイレットペーパー。ティッシュ。歯ブラシ。
小中学校も始まっているので、それらはいくらあっても足らないと。
後は折りたたみの傘。数本あるのを全員で使い回しているとの事。
栄養状態は良くないようです。
缶詰はまだ必要ですがもう飽きました・・・そういう顔は苦笑いでした。
炊き出しは自衛隊の方々が作る豚汁がありがたく、ただそれだけだとどうしても足らないようです。
今回訪れた避難所は気仙沼小学校。中学校。市民会館。
そこはライフラインは最低限あるので水はいらないと。
しかしもう少し南下した本吉では報道されていませんが金山が津波の被害を受けヒ素が流出。
水がいっさい使えないという事でした。
現在は自衛隊の給水車、提供されるお風呂などが頼みの綱という現状だそうです。
電気も通ったのが2日前。
場所によって必要とされているものが全然違うようです。
更に一番被害が大きいのが小泉
街の半分以上が津波に飲み込まれ、人口の半分以上の方々が命を落とされています。現在は陸の孤島だと。
よく報道で目にする南三陸も酷いと。
気仙沼も酷かったです。しかしまだまだましだと言われます。
雨が本降りの中、今回一緒に行った和歌山でお坊さんをしている仲間の関が海岸で海に向かいお経を唱えてくれました。
薄暗く誰もいない崩壊した街で関のお経は意味があったと思います。
僕も後ろで目をつぶり、一緒に手を合わせさせて頂きました。
写真での報告も考えていましたが、その場に立つとどうしても写真を撮る事はできませんでした。
今回は以上です。
みなさんのエール待ってます。 
