トップ選手が、地面から、一気にエクステンションの位置まであがるやつです。

自分が見たところ、2通りあって、普通のヤツと、凄いヤツがあります。

普通のヤツは、トップがヒザを曲げた足を前に出し、
ベースの選手はその足を持ち上げます。
トップ選手は、もうひとつの足で床を蹴ることができるので、
たぶん、それほど難しくないような気がします。

凄いヤツは、トップの脚力を全く使わず、
ベースの腕力だけで上げてしまうヤツ。

たとえば、箕面自由学園の2009年ジャパンカップでの演技です。
床の上で、ヒールストレッチの形をつくって、それを、そのまま、
2メートル近く、一気に上げています。

綺麗だし、力強いし、チアリーディングの醍醐味満載の技だと思います。

そして、トップの選手も綺麗だけれど、
自分はベースの選手の動きに感動を覚えます。

3人で1人をあげるとき、かなりの力が必要なわけで、
それを生み出すために、ベースの選手3人が全身でリズミカルに
反動をつけて、力を振り絞るんですよね。

ここで3人の同時性が達成されると、3人がひとつになった
ように見えて、とても力強く美しいのです。

自分は、グランドアップのときは、ベースの選手ばかり見ています。

箕面自由学園は、2010年にも、グランドアップをやってくれるのですが、
こちらは、易々と上げてしまっているように見えて、いまひとつ物足りません。
やっぱり、ベースのリズミカルな動きが重要だと思います。

というわけで、自分の知る限りでは、
2009年のジャパンカップでの箕面自由学園のグランドアップが最高です。

グランドアップは、本番での失敗をあまり目にしないので、無茶苦茶難しい
技というわけでもないのでしょうが、それほど目にすることがない技ですね。
やはり、かなり難しいのでしょうか?