▼空へ
ご訪問いただき、ありがとうございます。
先日、仲間であり人生の良き先輩であり
友人でもある方が、突然他界してしまいました。
車にはねられる交通事故でした。
でも、交通事故だとは思っていません。
車の運転手が飲酒していたからです。
その日、私たちは6人で会う予定でした。
もう4年ぐらい続いている毎月1回の
勉強会のような集まりです。
私自身、10分ほど遅れてしまったのですが、
まだ姿がなく、何の連絡もない。
携帯もつながらない。
私を含む5人は、まだ午前中だったこともあり、
きっとまだ寝てるんじゃないか
なんて話しながら、いつものように始めました。
まさかその裏で、そんなことが起きていたなんて
思いもしませんでした。
最初に一報を聞いたとき
視界がぐにゃりと歪む感覚があり
心臓が大きくひとつ、トクンと音をたてました。
小説やマンガの世界のような話は
現実として飲み込むにはあまりに無機質で、
プラスチックのかたまりのように
飲み込む気を失くさせるのかもしれません。
翌日、メンバー5人は事故現場に
手を合わせに行きました。
すぐそれと分かるほどに、
まだ血痕が広がっていました。
でも、誰も血痕が見えていないかのように
車が行き交い、自転車が過ぎ去り
歩行者が怪訝な顔をこちらに向けていました。
この時になっても、
本当にもう亡くなっていて
目の前の血痕は本人のものだという事実は、
遠くの国の内戦のニュースのように
身近なものには感じられませんでした。
そして、お通夜で顔を見て、
初めて本当だったんだと飲み込むことができました。
すやすやと眠っているようにしか見えない表情に
思わず、呼びかければ起きるんじゃと
一瞬思ってしまう自分がいました。
帰りがけに、奥様をとおして
事故当日の荷物に入っていた
勉強会のレジュメを受け取りました。
そこには、事務所の移転を決めたことや
これから動き出すプロジェクトのことなど
レジュメ自体がワクワクしているようにさえ
思える内容が書かれていました。
私より20歳近くも年上ですが、
もっともっとやりたい!
こうなりたい!
が、特にここ1年ぐらいは溢れていました。
本当に毎月たくさんの刺激ももらっていました。
でも、停電ですべての電気が消えるように
一瞬で、終わってしまいました。
その後に復旧することもなく。
私ができることは、少ないかもしれませんが、
少なくとも自分に関わるすべての人が
飲酒運転の怖さを知って、断る勇気をもって
さらにその人たちに関わるすべての人が・・・
というように、輪が広がったらと願います。
また、その方にはお子さんがいませんでした。
その場合、遺言を作っておかないと
残された奥様に、かなりの負担がのしかかる
ことがあります。
その方が遺言を作っていたかどうかは
分かりませんが、このことについても
もっと発信していくべきなのかなと思っています。
青い空と青い海が大好きでしたよね。
父が他界したときもそうでしたが、
なぜか空を見上げていると
大きな顔が浮かび上がってきます。
くしゃっとした顔で笑ったときの笑顔は
やさしさで溢れていました。
だいぶ歳が下のメンバーばかりの勉強会でも
敬意をもって接してくれていたところは、
逆に本当に尊敬できるところでした。
「田村さんなら大丈夫!」
もう一度言ってほしくなるときも来るでしょう。
本当は弾けないと噂されていたウクレレ、
下手でもいいから聴きたかったなぁ。
カラオケもいっしょに行ってみたかったなぁ。
ランニングもいっしょにして、
負けた~って言いたかったなぁ。
またあの笑顔を思い出したくなったら
真っ青な空を見上げます。
ありがとうございました、宮本さん。